雑記

発達障害35歳限界説【傾向と対策】

海を見る男

みなさんは、発達障害35歳限界説という言葉を見たことはありますか?

アスペルガー症候群やADHDなどの発達障害を抱えた人は、35歳を超えると人生が行き詰まるとする俗説のこと。インターネット上の掲示板などで、コピペの形で広まった。発達障害35歳限界説の根拠として、発達障害者は35歳を超える正社員に必要とされるスキルや人間性を欠いているため、解雇されたり退職に追い込まれたりする傾向があるということや、35歳を超えるとその後の再就職が困難であること(転職35歳限界説)などが挙げられている。

引用:weblio辞書

僕の元職場には、発達障害と思われる50代のおじさん社員がいます。

おじさん社員は、どの部署でも使い物にならずたらい回しにされ、今では一回り下の年下の上司に使われているんです。

その上司に暴言を吐かれても、黙って耐えるしかない。

能力不足のまま会社にしがみつくのは地獄、そう思いました。

あなたはこんな悩みを抱えていませんか?

  • 発達障害35歳限界説は本当なのか知りたい
  • このまま会社に残ったらどうなるか気になる
  • 35歳限界説になる前にやるべきことを知りたい

こんな悩みを解決します!

この記事では、「発達障害35歳限界説」について解説。

最後まで読むことで、発達障害35歳限界説のリアルと対策がわかり、具体的に行動できるようになりますよ。

目次

発達障害35歳限界説とは

落ち込む男
疲れたサラリーマン
疲れたサラリーマン
若いうちはまだマシってこと…?

まずは発達障害35歳限界説について、3つの観点から解説します。

35歳限界説の解説
  1. 35歳限界説の問題点
  2. 現在の転職市場
  3. 精神障害者の雇用数

それでは、ひとつずつ見ていきましょう。

発達障害35歳限界説の問題点

発達障害35歳限界説の問題点は、下記になります。

35歳限界説の問題点
  1. 能力不足で会社に居づらい
  2. 年齢・スキル面から転職は困難
  3. ボロボロの状態で会社にしがみつくしか選択肢がない

若いうちはミスは多めに見られ、転職の選択肢もあります。

しかし30代になっても新卒以下の能力で止まっていたらどうでしょう。

会社では同僚に煙たがられ、転職に逃げることもできない。

後輩に見下されながら、今の会社にあと何十年も居続けるという地獄が待っているのです。

年齢相応に成長できなければ、会社はもっと地獄になる。

現在の転職市場

36歳以上の転職者は、過去と比較して増加傾向にあります。

人材紹介大手3社 転職紹介実績の集計結果(36歳以上)

2014年 9,885人

2019年 20,828人

引用:一般社団法人日本人材紹介事業協会

5年間で倍以上、転職者が増えていますね。

若い人材が年々減少していおり、中途採用で人材不足を補う流れができているためです。

新型コロナウイルス流行前の数字にはなりますが、おおむねこの傾向は変わらないと思われます。

転職市場全体では、36歳以上の需要は高まっている。

精神障害者の雇用数

続いて、精神障害者の雇用数を見てみましょう。

民間企業における障害者の雇用状況

2014年 27,708人

2019年 78,092人

引用:障害者雇用状況の集計結果/厚生労働省

民間企業における精神障害者の雇用数は、5年で約2.8倍増えています。

2018年から精神障害者も雇用義務対象者になり、障害者の法定雇用率も引き上げられました。

こうした社会的な動きが追い風となっています。

障害者雇用数は16年連続で増加している。

発達障害35歳限界説は本当なのか

データの画像
疲れたサラリーマン
疲れたサラリーマン
転職市場も障害者雇用数も伸びてるし、発達障害35歳限界説は古いんじゃないの?

データの上では、36歳以上の転職者数も、精神障害者の雇用数も伸びています。

発達障害35歳限界説は、もう過去の話なのでしょうか。

ここからは、Twitterや元職場のおじさん社員の例をもとに、発達障害35歳限界説のリアルを見ていきましょう。

35歳限界説は本当なのか
  1. 35歳限界説に対する声
  2. 元職場の発達障害おじさん
  3. 35歳限界説は大げさではない

一つずつ詳しく見ていきます。

35歳限界説に対する声

「35歳関係なく終わっている」と嘆く人も多い。

元職場の発達障害おじさん

僕の元職場にいた発達障害おじさんは、とても悲惨でした。

  • 50代のプロパー社員
  • 部署をたらいまわしにされる
  • 若手社員からもなめられる
  • 年下のパワハラ上司に詰められている
  • 家族がいるため転職できない
  • 人事評価はほぼ最低
  • 給料は1年目と変わらない

みんなから仕事ができない認識をされて、見ていられません。

昔はオラオラ系だったらしいですが、今ではすっかり丸くなって、1年目にもヘコヘコしています。

ですが僕もおじさん社員と同じくらいポンコツでした。

「これが自分の未来の姿か…」と思うとゾッとして、真剣に今後の生き方を考えるようになったのです。

限界を迎えると、本当に悲惨。

35歳限界説は大げさではない

発達障害35歳限界説は決して大げさな俗説ではありません。

ミドルエイジの転職者数は増えていますが、実績や専門知識がなければ当然需要はありません。

障害者雇用にしても、半分以上は身体障害者の数字で、発達障害の実績は少ないのが現状。

数年前よりかはマシになってきていますが、依然として発達障害35歳限界説は健在だと言わざるをえません。

発達障害35歳限界説を、ただの俗説と思ってはいけない。

発達障害35歳限界説の対策

手を差し伸べる
疲れたサラリーマン
疲れたサラリーマン
35歳限界説って言われても、どうすればいいんだよ…。

発達障害35歳限界説の対策は、次の3つです。

35歳限界説の対策
  1. 副業でスキルをつける
  2. 相対評価を上げる転職
  3. 障害者雇用で転職

35歳限界説の大きな原因は、スキルが不足していることです。

攻める対策は、副業でスキルアップして転職。

それが難しいなら、バイトや障害者雇用に転職し、自分の相対的価値を上げましょう。

副業でスキルをつける

発達障害にはフリーランスの働き方が向いています。

しかし丸腰で独立しても成功できません。

そこで、副業としてコツコツと実績やノウハウを積み上げていきましょう。

定時退社し、平日と土日の使える時間を全て副業にぶっこむ。

僕も在職中にブログを立ち上げてWebライティングを勉強し、それから退職してWebライターになりました。

今の仕事に見切りをつけて行動することで、精神的な余裕も生まれます。

関連記事:発達障害はフリーランスに向いてる?【ならざるを得ない】

会社員の安定している立場を使ってスキルアップに励もう。

相対評価を上げる転職

今の会社で働いていて苦しいのは、自分の無能さを実感するからです。

それならば、正社員にこだわらず、向いている仕事・誰にでもできる仕事へ転職するべきです。

僕にも経験がありますが、毎日死にたいと思いながら勤続していたら、確実に心が壊れます。

再起不能になる前に、余計なプライドや思い込みは捨て、安全地帯に逃げ込みましょう。

節約して過ごせば、無理のない働き方でも生活はできます。

這い上がるために行動するのは、そこからでも遅くありません。

関連記事:給料が低い発達障害でも生きる方法【4選】

環境が変われば、自分への評価も変わる。

障害者雇用で転職

精神障害者手帳を持っているなら、その力をフル活用し、障害者雇用で転職しましょう。

他の障害と比べ、発達障害の需要は高くないのは事実です。

ですが、このまま地獄確定の職場で働くよりか、少しでも配慮のある職場で働く方がマシ。

それに障害者雇用では定時退社の可能性が高いので、副業でがんばる時間も精神的余裕も確保できます。

障害者雇用なら、余計なプレッシャーを浴びなくて済む。

発達障害35歳限界説 まとめ

絶望の電車

この記事では、「発達障害35歳限界説」について解説。

最後にもういちど、ポイントをおさらいします。

ポイントのおさらい
  1. 発達障害35歳限界説は健在
  2. 早めの転職かスキルアップを
  3. 現状維持では地獄行き

発達障害35歳限界説に備え、自分の市場価値を高めるか、今の自分でも通用する市場を選ぶか、どちらかの選択が必要です。

最も悪手なのは現状維持。

無理だとわかっているなら、つらく厳しい道のりですが行動しましょう。

今は障害者雇用の転職サービスや就労移行支援が充実しています。

【障害者雇用】 発達障害の就職・転職支援サービス【おすすめ8選】にまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)