発達障害にはADHD、ASD、LDがありますが、多くの人は併発しています。
僕もADHDとだけ診断されていますが、体感ではASDの傾向が強いです。
あなたはこんな悩みを抱えていませんか?
- ADHDにもASDにも当てはまらない
- 発達障害の強みがなくて困っている
- 自分が発達障害なのかわからない
こんな悩みを解決します!
この記事では、「ADHDとASDを併発した人の特徴」について解説。
最後まで読めば、発達障害を併発している場合の対処法がわかり、ネット診断に振り回されなくなります!
筆者の発達障害プロフィール
手帳3級のADHD
ASD・APD・HSP傾向あり
社会人で発達障害が発覚
定型(健常者)にギリ擬態できる
一人暮らしは可能レベル
それでは、さっそく見ていきましょう!
目次
【ADHD・ASD併発】特徴


ADHDとASDを併発している人の特徴は、次の3つです。
- 診断に当てはまらない
- 両方の悪いとこ取り
- 適職がない
詳しく見ていきましょう。
診断に当てはまらない
ADHDとASDを併発していると、よくあるネット診断には当てはまりません。
どちらも中途半端に該当しており、「発達障害じゃなくてただの無能なのかな…」と戸惑ってしまいます。
僕はADHDと診断されていますが、過集中や多動はありません。
長所も短所も対処法もあてにならないので、対策や自己分析が大変です。
完全に自分と同じ症状の人はいない。
両方の悪いとこ取り
ADHDとASDを併発している人は、両方の特性の悪いとこ取りになっている傾向があります。
ADHDの強みは、衝動性を活かした行動力や独創性。
ASDの強みは、シングルタスクでの継続力とでこだわりの強さ。
テレビやネットで取り上げられる発達障害者の成功事例は、こうした特性を仕事に活かして評価されています。
しかし併発している人の現実は、以下のような状態です。
- 衝動性が抑えられて消極的
- 注意欠陥なのにこだわりが強い
- 飽きっぽいのに柔軟さはない
- 無計画なのに完璧主義
…etc
まるで救いがありませんよね。
そうです、まるで救いがないんです。
仕事に活かせる強みがなく、絶望。
適職がない
強みがない発達障害者には、適職はありません。
「発達障害は能力のデコボコが激しいだけ、個性を活かせば活躍できる!」なんて言いますが、それは幻想です。
”ボコ”の部分が多すぎるだけで、特に秀でた能力はありません。
全体的に無能なだけなので、当然適職はないのです。
”得意”がないので適職もない
【ADHD・ASD併発】数少ないメリット


ADHDとASDを併発した人の数少ないメリットは、次の3つです。
- 衝動が持続する
- 無理すればどちらにもなれる
- 選択肢が少なく迷わない
「併発したら終わりです」だとあんまりなので、頑張ってメリットも絞り出してみました。
一つずつ見ていきましょう。
衝動が持続する
ADHDによって衝動的に興味が移り変わりますが、それがある程度持続します。
「これだ!」と思ったものを一旦継続的することができるので、ADHD単体より有利ですね。
ADHDの僕が8か月以上ブログを続けられていられるのも、ASD特性が強いからかと。
そしてASDほどマイルールへのこだわりが強くないので、思いついた事をホイホイ習慣化できます。
うまくいけば定型(健常者)と同レベルになれる。
無理すればどちらにもなれる
併発型は中途半端な存在ですが、中途半端だからこそ、無理すればどちらにもなれるんです。
無理すれば積極的に行動してコミュニケーションも取れますし、無理すれば固定されたルールの中で継続することができます。
仕事内容や生活スタイルごとに、自分の特性をある程度ねじ曲げられるのは便利ですね。
ただし、無理しているので少しのきっかけで破綻しますし、純正の発達障害には及びません。
コスパは悪いが、適応できないことはない。
選択肢が少なく迷わない
ADHDとASDを併発している人は、何もかも向いていません。
できない事だけは明確でたくさんあるのに、適職はほとんど無いんです。
だからこそ、選択肢の多さに迷わなくて済みます。
できない事をどんどん削っていけば、快適な生き方を発見しやすいです。
僕もやりたくないことを削った結果、会社員すらできなくなったので、無理してフリーランスとして独立してしました。
本当に絶望しているからこそ、即断即決で行動できるのが強みですね。
関連記事:発達障害はフリーランスに向いてる?【ならざるを得ない】
素直に絶望して、素直に行動すれば何とかなる。
【ADHD・ASD併発】アクションプラン


運悪くADHDとASDを併発してしまった人のアクションプランは、次の3つです。
- できない事はやらない
- 専門機関で診断を受ける
- 経験を積み上げる
基本的に併発してしていいことはありません。
とはいえ、適切な行動をしなければ地獄行きなので、最善を尽くしましょう。
できない事はやらない
ADHDとASDを併発すると、どの分野の仕事でも無能さを発揮します。
もし今の仕事が無理だと思ったら、退職しましょう。
これは大げさな話ではありません。
僕は会社員時代、出勤前に首吊り用ロープを眺め、「今日だけ頑張ろう…」と自分に言い聞かせるのがルーティンでした。
無能を極めると簡単に死んでしまうので、バイトでもいいから本当に逃げたほうがいいです。
併発型は本当に無能なので、命を最優先しよう。
専門機関で診断を受ける
もし発達障害の診断を受けていないなら、絶対に専門機関で診断を受けましょう。
自分の症状を客観的に判断してもらえますし、そもそも診断書があればめちゃくちゃ得です。
ネット診断は全然あてにならないので、自己分析も進みません。
初診まで数か月を要する場合もザラですが、今すぐ予約してください。
関連記事:【大人の発達障害】診断を受ける流れ 時間や手間はかかる?
併発型は独自性が強いので、ネット情報では対処できない。
経験を積み上げる
ADHDとASDを併発している場合、症状は複雑になります。
元々発達障害には個性がありますが、併発型はさらに独自性が強まるため、一般的な症例や対策はまったく参考になりません。
そのため、自分が積み上げた経験だけが、対策の道しるべとなります。
発達障害は死に覚えゲーです。
挑戦しまくって、「何ができて何ができないか」というデータをとにかく集めまくりましょう。
ミスは大前提。自分から突破口を見つけに行こう。
ADHDとASDを併発した人の特徴 まとめ

この記事では、「ADHDとASDを併発した人の特徴」について解説してきました。
最後にもう一度、ポイントをおさらいします。
- 併発型は複雑で無能
- メリットはほとんどない
- 無理な事からはとにかく逃げろ
本当に残念ですが、発達障害の併発型はメリットはほとんどありません。
「発達障害だって個性!」なんて言えるのは、一部の純正発達障害だけなので、真に受けないように。
もしあなたが正社員で苦しんているなら、障害者雇用でもバイトでもいいので、心が壊れる前に逃げてください。
精神障害者手帳さえあれば、障害者雇用の転職サイトや就労移行支援サービスを利用できます。
【障害者雇用】 発達障害の就職・転職支援サービス【おすすめ8選】の記事にまとめているので、ぜひ検討してみてください。