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発達障害者の運転は事故率が高い理由

発達障害の特性は運転と相性が悪く、発達障害者の事故率は高いを言われています。

僕も営業マン時代によく車を運転していましたが、同乗者の先輩には散々運転が下手だと怒られ、運転する日はかなりストレスが溜まっていました。

実際、不注意でクライアントの建物にぶつけたこともあり、もう二度と車には乗りたくありません…。

あなたはこんな悩みを抱えていませんか?

  • 運転が下手で怒られる
  • 運転にプレッシャーを感じる
  • 運転が苦手だがせざるを得ない

そんな悩みを解決します。

この記事では、「発達障害者の運転は事故率が高い理由」について解説。

最後まで読めば、事故という最悪の状況を回避する方法がわかり、運転へのストレスを軽減できます。

筆者の発達障害プロフィール

  • 手帳3級のADHD
  • ASD・APD傾向あり
  • 社会人で発達障害が発覚
  • 定型(健常者)にギリ擬態できる
  • 一人暮らしは可能レベル

仕事のミスならまだしも、運転のミスは人命が関わってきます。

本当は不安があるなら運転しないのがベストですが、そうも言っていられない人もいると思います。

仕事も運転もできない、ではあまりにも立場が悪くなってしまうので、きちんと対策しましょう。

目次

発達障害と運転は相性が悪い

夜の高速道路
疲れたサラリーマン

仕事だけじゃなくて運転まで要領が悪いだなんて…。

発達障害と運転の相性はかなり悪いです。

一度に多くの情報を処理する運転が、発達障害に向いているはずがありません。

人命に関わるので、できることなら運転は避けましょう。

障害特性が運転に向かない

発達障害者はワーキングメモリが低いため、多くの情報を処理して最適な行動を取ることができません。

定型はさも当然のように運転していますが、発達障害者に同じことはできません。

仮に自然な運転ができたとしても、脳を使いすぎて心身ともに疲れ果てているはずです。

また、プレッシャーに弱く怒られ耐性がないため、同乗者によっては地獄となります。

関連記事:【大人の発達障害】ワーキングメモリが低いと困ること

障害の重症度によっては全く問題ない人も。

ADHDの場合

ADHDの特性では、次のような実害が出ることがあります。

ADHDの運転
  • 衝動性→急な車線変更、周囲の確認不足
  • 計画性の無さ→移動時間の見積もりが甘く焦る
  • 短期記憶が弱い→道や注意する場所が覚えられない
  • 予測の甘さ→ブレーキや方向指示器のタイミングが遅い

仕事ならミスやタイムロスで済むようなことも、運転となれば事故につながりかねません。

特に、周囲の状況を確認しないまま衝動的に行動するのは危険です。

判断ミスに気付いてもやり直せないのが運転の怖さ。

ASDの場合

ASDの特性では、次のような実害が出ることがあります。

ASDの運転
  • 空間認識能力の低さ→衝突リスク増大
  • こだわり→咄嗟の状況判断ができない
  • マルチタスクができない→ナビの指示や同乗者との会話で運転に集中できない
  • 適応能力の低さ→他の車の動きについていけない、気になり過ぎる

決まったルートと時間帯ならそれなりに適応できますが、シチュエーションが異なると難易度が跳ね上がります。

他の車が一定の動きをすることはないので、車線が多い都市部の運転は本当に気を遣います。

ルートが複雑だったり、混んでいたりするとパニックに陥りやすい。

運転できない発達障害者の仕事への影響

ジャンクション
疲れたサラリーマン

営業なのに運転が苦手でストレスマッハでした…。

運転が苦手でも内勤なら全く問題ありませんが、中には運転が苦手なのに営業をしている僕のような人もいると思います。

ただ、これから営業になろとしている人、または車の使用回数を減らせる可能性のある人は、できるだけ車に乗らずに済む道を選んだ方がいいです。

精神的にも肉体的にも疲れやすくなる

だいたいの営業の人は、オフィスから離れてひとりの時間を過ごせる運転が好きです。

しかし発達障害の場合、運転でさえ(人命に関わる)プレッシャー業務になります。

ただでさえ日々の簡単な業務ですらパンパンなのに、雑用であるはずの運転が全く雑用にならないのは致命的。

運転中は当然他の業務ができないので、時間にも追われることになり、いい事は何もありません。

余計な消耗は避けるべき。

運転のある仕事をさせてもらえなくなる

もし運転必須の営業なのに事故を起こしてしまったら、車での移動をさせてもらえなくなります。

商談先が都市部なら電車で行けますが、地方だと致命的です。

元々通常業務すらままならないのに加え、仕事内容に制限まで付きだしたら一気に厄介者扱いされます。

運転=雑用というのが一般的な感覚なので、雑用すらできない無能という最悪の烙印を押されることに…。

関連記事:ADHDが嫌われる理由

ただでさえ低い評価がさらに下がってしまう事態に。

同乗者からのプレッシャー

先輩や上司と車で同行すると、運転が下手すぎてしょっちゅう怒られます。

特に商談が終わってダメ出しされていると、返事に気を取られて運転がおぼつかなくなります。

それでさらに怒られて委縮してしまうという地獄のループに陥ることもしばしば。

人をイラつかせることにかけては天才的なのが発達障害者。

発達障害者の運転対策

運転する男
疲れたサラリーマン

それでも運転しなきゃいけない空気だし…。

発達障害者は運転しないに越したことはありませんが、もう手遅れの人もいるでしょう。

ここからは、できるだけ運転による被害を最小限にするための方法について解説します。

事前にルートを確認しておく

短期記憶が弱いので、ルートを覚えようとしなくてもいいです。

ただ、ぼんやりとでも頭にルートの概要を入れておくだけでも、心の落ち着きが違います。

ナビさえあれば目的地に着くこと自体は可能ですが、急にあれこれ指示されるとテンパってしまうので、できるだけ予習はしておきましょう。

咄嗟に対応できないぶん、予習して対策しておこう。

車間距離をとにかく空ける

発達障害者は判断力が低く、何かに気を取られて動きが遅れがちです。

ナビに夢中になって前の車に衝突することだって考えられます(体験済み)。

車間距離を空けておけば、万が一があっても対応できる可能性が高くなります。

意識レベルの改善は見込めないので、物理的に対策しましょう。

横着せずに、できうる限りの予防線は張るようにしよう。

運転下手アピールをしておく

運転下手が発覚して失望される前に、ガンガン下手アピールをしましょう。

親切な人なら道案内してくれたり、無能に理解を示したりしてくれます。

これは隠しきれるものではないので、できることは相手への印象を変えることくらいです。

運転下手のいじられキャラを確立できればベストですね。

関連記事:無能な発達障害がワンランク上の無能になる方法【4選】

いかに相手からの期待値を下げられるかを考えよう。

発達障害者の運転は事故率が高い理由 まとめ

朝の運転

この記事では、「発達障害者の運転は事故率が高い理由」について解説。

最後にもう一度、ポイントをおさらいしましょう。

発達障害者の運転は事故率が高い理由
  • 発達障害の特性と運転は相性が悪い
  • 状況判断能力が低く不注意、短期記憶も弱い
  • できるだけ運転には携わらないようにするのが吉

簡単な仕事でも散々ミスしている発達障害者なので、運転などできるはずがありません。

事故でも起こしたら自分が損するだけでは済まないので、極力ハンドルは握らないようにしましょう。

もし運転が苦手なのに辞められない仕事をしているなら、上司に相談するか、思い切って転職するのもアリだと思います。

僕自身、ヒヤリとする場面が何度もあり、重大事故を起こすまえに退職できて本当によかったです。

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