ADHDと遅刻は切っても切り離せない関係ですよね。
僕は会社やバイトに遅刻することは少ないですが、時間ギリギリにならないと行動できなくて、いつも精神衛生が悪いです…。
あなたはこんな悩みを抱えていませんか?
- 遅刻癖が治らない
- 遅刻が原因で仕事が続かない
- 遅刻で人間関係が悪化している
そんな悩みを解決します!
この記事では、「遅刻しがちなADHDの対策」について解説。
最後まで読めば、ADHDの特徴に合わせた対策方法がわかり、仕事や人間関係で損しにくくなります!
筆者の発達障害プロフィール
- 手帳3級のADHD
- ASD・APD・HSP傾向あり
- 社会人で発達障害が発覚
- 定型(健常者)にギリ擬態できる
- 一人暮らしは可能レベル
それでは、さっそく見ていきましょう!
目次
ADHDが遅刻すると困ること

だらけているわけじゃないのに、誰も辛さをわかってくれない…。
ADHDが遅刻すると困ることは、主に次の3つです。
- 仕事やバイトが続けられない
- 人間関係が悪化する
- 一人暮らしができない
これは定型(健常者)もADHDも共通して言えることではあります。
しかし、定型と違ってADHDは脳の機能障害によって遅刻するのがポイント。
定型の感覚では「サボり、甘え」と思われてしまうので、理解してもらえないのが辛いところですね…。
仕事やバイトが続けられない
遅刻せずに出勤し続けるのは大前提なので、そこでつまずいては話になりません。
機械的に朝の準備ができればいいですが、余計な事に気を取られたり、先延ばしと葛藤したりで、毎日自分の中のADHDと戦わなければならない。
仮に無遅刻を継続できていたとしても、精神的な負担は日々積み上がり、どこかのタイミングでパンクすることも。
僕は遅刻こそ少なかったものの、無遅刻を継続するのがしんどくて、数か月続いたバイトを突然辞めてしまうことが多々ありました。
仕事以前の”当たり前”のハードルが高すぎる!
人間関係が悪化する
仕事はもちろん、友人相手でも遅刻は人間関係を悪化させます。
友人とはいえ、待たせるのは時間泥棒で、相手を大切にしていないと思われてしまいます。
ADHD(疑惑)の友人がいますが、僕との待ち合わせで遅刻してるのに悪びれないのを見ると、ADHD当事者とはいえ結構イラつきます。笑
「この人は遅刻しても怒らないし、まぁいいか」なんて思っていると、ある日とつぜん愛想を尽かされるかも…。
ADHDは遅刻された側の気持ちを想像できないので、人間関係がこじれてしまうことも。
一人暮らしができない
朝起きられない・準備ができない人は、実家暮らしで家族に手伝ってもらう人もいるでしょう。
確かにそれはライフハックのひとつですが、いつまでも実家から出られないというデメリットもあります。
ADHDに理解のある家族なら問題ありませんが、無理解で心無い言葉を浴びせてくる毒親家庭だと困りもの。
自己肯定感を傷つけられ、実家から通える範囲の職場しか選択できないので、じわじわ首を絞められることに…。
毒親の支配下で、適職にも就けないという地獄から抜け出せない危険性が。
ADHDが遅刻する原因

反省するし気をつけるんだけど、なぜか改善できないよ…。
ADHDが遅刻する原因は、単にやる気や計画性がないだけでなく、脳の機能障害によるものです。
意識レベルでの対策ではどうにもならないので、ADHDの特徴に沿った具体的な対策を取る必要があります。
- 朝起きられない
- 時間の逆算ができない
- 完璧主義
- 予定を忘れる
- 方向音痴
それでは、さっそく見ていきましょう!
朝起きられない
発達障害者は朝起きられない傾向があります。
- 夜寝られない
- 1日を始めたくない
- 布団から出るのを先延ばす
「夜眠れないから朝起きられない」という至極単純な理由ですが、この当たり前を攻略するのがとても困難。
報酬系が弱いため、スマホを眺めるという簡単に得られる快楽に身を任せ、つい夜更かししてしまいます。
僕もストレスや現実逃避のため、寝る前にスマホで動画や2chまとめを見るのをやめられませんでした。
日々ストレスにさらされている状況では、夜更かしの悪循環を断ち切るのが困難
時間の逆算ができない
発達障害者は時間の感覚がバグっています。
早起きして時間に余裕がある時に限って余裕ぶっこいて、遅刻ギリギリに出発してしまうのはもはや定番ですね。
それに今やるべきことを先延ばしにしたがるので、大事な作業に必要な時間を甘く見積もって、そのぶん余計なことに時間を使いがちです。
優先順位通りにパッパ動けばいいものを…
完璧主義
ASD特性があると完璧主義になってしまいます。
完璧主義自体は悪い事ではないのですが、それが悪い方向に作用するとよくないです。
計画通り行動するため余裕をもって準備し、想定外の事態でもできる限り最善の対応をする→〇
計画が少しでも狂うと途端にやる気を無くし、全てを投げ出してしまう→×
僕は1年間続けていたバイトを、たった1回寝坊しただけで全てが面倒くさくなってバックレたことがあります。
ADHDとASDを併発すると、悪い完璧主義のように矛盾した行動をとることがある。
予定を忘れる
ADHDは短期記憶が弱くて思い込みが激しいので、そもそも予定を忘れることもよくあります。
メモしたところでメモしたこと自体を忘れるので無意味。
たとえ習慣的な予定でも、発達障害者にとっては何度繰り返しても初体験と同じ感覚です。
忘れないようにする労力が定型の比じゃない
方向音痴
これは個人差がありますが、記憶力が弱く地図を脳内で俯瞰で再現できないため、方向音痴の人もいます。
僕はGoogleMapがなければ現在位置や方向を把握できず、30分前行動でもギリギリに到着するくらいです。
しっかりと余裕をもって出発したのに、それ以上の壊滅的方向音痴のせいで何度も遅刻しました。
車に乗る営業では壊滅的
ADHDの遅刻対策

臨機応変に対応できると思ってると痛い目見るよ…
ADHDの遅刻対策は次の3つです。
- 行動予定を正確に決めておく
- 時間の潰し方を決めておく
- ツールを使い倒す
ADHDは臨機応変な対応ができずに気分で行動してしまうので、大事な用事が控えていても計画的な行動がとれません。
そのため、あらかじめ明確な行動予定を決め、それを忘れないように工夫しましょう。
行動予定を正確に決めておく
タイムリミット直前になって動き始めると、イレギュラーが発生してたいてい失敗します。
起床時間、準備するもの、出発時間、電車の時間、移動にかかる時間、全てをあらかじめ計算しておきましょう。
漠然としたイメージしかできないと、途中であれこれ思い出して時間がかかってしまいます。
スマホのメモや乗り換え時間のスクショを準備しておきましょう。
場当たり的に何とかなると思わないこと。
時間の潰し方を決めておく
ADHDは30分~1時間前行動でも十分です。
時間ギリギリに行動したいのは、手持無沙汰で待機する時間がもったいないと感じるからではないでしょうか。
もし早く着きすぎた場合、読書や周辺カフェに寄るなど、あらかじめ時間の使い方を決めておきましょう。
1分でも早く家を出られるよう、言い訳を作らないようにしよう。
ツールを使い倒す
ADHDが予定を忘れないためには、通知が届くツールを使い倒すしかありません。
Googleカレンダーは通知時間を〇分前で設定できます。
AppleWatchなら通知が手首から飛んでくるので、発達界隈でも必須レベルで人気です。
安いモデルで2万円くらいしますが、遅刻して罵倒されるのを防止すると考えたらコスパ最強かもしれません。
ADHDはガジェットも使いこなそう。
遅刻しがちなADHDの対策 まとめ

この記事では、「遅刻しがちなADHDの対策」について解説しました。
最後にもう一度、ポイントをおさらいしましょう。
- 行動予定を正確に決めておく
- 時間の潰し方を決めておく
- ツールを使い倒す
ADHDに遅刻はつきものですが、社会的に許されることではなく、人との信頼を失うことにも繋がります。
事前準備とガジェットで大きく改善できるので、当日になって面倒くさがる前に行動しましょう!