学生時代は問題なかったのに、社会人になってからADHDに気付く人は多いです。
軽度の発達障害なら、学生時代はむしろ優等生で、バイトや会社の仕事ができなくて発覚するパターンが王道。
今まで何の問題もなかったギャップで、「自分は本当にADHDなのか」と疑ってしまいますよね。
あなたはこんな悩みを抱えていませんか?
- 自分がADHDかどうかわからない
- どのくらいの症状ならADHDか知りたい
- ADHD社会人のリアルが知りたい
こんな悩みを解決します!
この記事では、「僕が社会人でADHDの診断を受けた理由」について解説。
最後まで読むことで、精神障害者手帳3級を持つ筆者と症状を比較でき、診断を受けるべきか判断する材料になります。
目次
僕が社会人でADHDの診断を受けた理由① 要領が悪すぎる

会社で要領の悪い人はいくらでもいますが、ADHDである僕は群を抜いて要領が悪かったです。
自分でも理由を答えられないくらい意味不明な思考回路をするときもあり、どうしようもありませんでした。
マニュアルを覚えられない
普通は1,2回で覚えられるような雑務でも、毎回やり方を確認するくらい物覚えが悪いです。
しかもいちいち確認に手間取るわりに、注意欠陥型のADHDゆえミスは尽きません。
周囲の「このくらいできて当然」というラインをいつまで経っても超えることができず、永久に1年目クオリティでした。
優先順位がわからない
仕事の重要度に関係なく、僕はその日の気分で仕事を進めていました。
しかし実際には、上司やクライアントへの連絡・確認を午前中のうちに済ませておくなど、優先順位が存在します。
やりたくない仕事を先延ばすことをやめられず、スケジュール通りに仕事を進めるなど到底できませんでした。
報連相ができない
何をどのタイミングで、誰に報連相すればいいのかが最後までわかりませんでした。
報連相ができなかったから退社したと言っても過言ではないです。
大事なことを報告しないので同僚からの信頼度は0、3年目なのに上司には介護状態で面倒を見てもらっており、情けなくて仕方ありませんでした。
僕が社会人でADHDの診断を受けた理由② 全然成長しない

最初は「まだ1年目だから」と許されていましたが、僕は2年目3年目になってもまるで成長しませんでした。
「頑張って続けていれば報われるはず…」と思っていましたが、それはただの妄想でしたね。
言われた事をすぐに忘れる
どんなに先輩が懇切丁寧に教えてくれても、3日経ったら0からのリスタートです。
メモがあれば何度でも見返せますが、口頭で教わったことは絶対に思い出すことができません。
きちんと教えられても一瞬で忘れるので、上司から呆れられるのも辛かったですね。
関連記事:【大人の発達障害】ワーキングメモリが低いと困ること
柔軟な対応ができない
定型(健常者)なら「このA’は、前に教わったAの応用だな」と気付くので、察しが良く飲み込みも早いです。
しかしADHDの場合、「A’って何だ?AじゃないからBの事か?」と、前後関係の繋がりが全然わかりません。
そのためいつも同じやり方を繰り返し、上司からのアドバイスを応用することができないのです。
仕事がトラウマになる
毎日上司から怒られ、同僚からは呆れられ、職場では立つ瀬がありありません。
行動すれば必ずミスするとわかりきっているのに、それでも仕事を続けなければならない。
これが相当のストレスで、家にいる間はいつも仕事に怯えていました。
僕が社会人でADHDの診断を受けた理由③ 努力ではどうにもならない

どうやら自分がADHDらしいと突き止め、対策方法を調べて実行してきました。
しかし依然としてミスが減らず、これはもう薬に頼るか障害者雇用しかないと。
そこで本格的にクリニックへ通うこととなりました。
対策が役に立たない
ADHDの対策はネットや本に転がっていますが、試してもほとんど効果はありませんでした。
わずかに改善したところで焼け石に水、定型のスタート地点に近づいただけです。
ひとつ対策しても、結局いくつもの別件で怒られるので、努力する気力も生まれません。
精神的にもたない
得意分野もなく会社のお荷物で、できない事をやらされて怒られる毎日。
もう定型と同じ正社員として働き続けるのは無理だと思いました。
社会で活躍しているADHDは、何かしらの適性や才能がある特別な人間なのです。
薬(コンサータ)が欲しかった
ADHDにはコンサータという薬があります。
コンサータで症状が改善し、問題なく働けている人もいるようです。
努力でどうにかなる次元ではなかったので、コンサータをもらうべくADHDの診断を受けようと思いました。
関連記事:コンサータは効果なし?ADHD当事者のレビューブログ
僕が社会人でADHDの診断を受けた理由 まとめ

この記事では、「僕が社会人でADHDの診断を受けた理由」について解説。
最後にもう一度、ポイントをおさらいしましょう。
- 要領が悪すぎる
- 全然成長しない
- 努力ではどうにもならない
ADHDの症状は、慣れや努力で解決できるものではありません。
ADHDは脳の機能疾患なので、克服することは不可能。
鬱病の二次障害を発症する人も多く、頑張れば頑張るほど身を滅ぼします。
ADHDが会社で働くのは、相当難易度が高いです。
障害者雇用でも非正規雇用でもいいので、人並みに働ける環境に身を置くようにしましょう。