発達障害の中でもASD傾向の強い人は、謝罪が苦手で苦労することがあります。
僕も謝罪自体はできますが、タイミングを間違えたり言い訳したりして、余計に上司を怒らせていました。
あなたはこんな悩みを抱えていませんか?
- 謝っているのに許してもらえない
- 言い訳していると思われてしまう
- 謝罪したいがやり方がわからない
こんな悩みを解決します!
この記事では、「ASDが正しく謝罪する方法」について解説。
最後まで読めば、ミスしたとき余計に相手を怒らせなくて済むようになりますよ!
筆者の発達障害プロフィール
手帳3級のADHD
ASD・APD・HSP傾向あり
社会人で発達障害が発覚
定型(健常者)にギリ擬態できる
一人暮らしは可能レベル
それでは、さっそく見ていきましょう!
目次
ASDが正しく謝罪できない理由


ASDが正しく謝罪できない理由は、次の3つです。
- 納得していない
- 状況を理解していない
- 相手の気持ちが分からない
一つずつ見ていきましょう。
納得していない
ASDは自分のルールにこだわるため、納得できないことが多いです。
怒られている内容に納得できないので、自分の正当性を主張したり、ふてくされたりします。
とりあえず謝っておけばその場はおさまるのに、どうしてもそれができません。
加えて、自己肯定感が低くてプライドが高いタイプだと、納得するまでのハードルはさらに上がります。
ASDにありがちな”こだわりの強さ”が、悪い方向で発揮される。
状況を理解していない
ASDはワーキングメモリが低いです。
そのため、「今どういう状況か」「上司はなぜ怒っているのか」「どのように謝ればいいのか」を瞬時に判断できません。
加えて発達障害者は怒られるのがトラウマなので、フリーズしてしまいます。
こんな状態で怒られても、問題の内容や適切な謝罪を理解できないのです。
そもそも謝罪以前の問題。
相手の気持ちが分からない
ASDは相手の気持ちがわかりません。
想像力が欠けおり、狭い視野でしか物事を判断できないのです。
相手の気持ちが理解できないと、怒っているポイントもわかりません。
怒りをしずめるどころか、むしろ火に油を注ぐ結果に。
怒られているシビアな状況なのに、会話の最適解がわからない。
ASDの間違った謝罪例


ASDの間違った謝罪例は、次の3つです。
- ひたすら謝り倒す
- 無言になる
- まず言い訳をする
ひたすら謝り倒す
明らかに自分が悪いとわかっている時、「思考停止で謝り続けるのが誠意だ!」と勘違いしてしまいます。
素直な姿勢はいいのですが、「すみません」を連呼するほど言葉の重みは無くなっていく。
怒る側にも、「解決策を模索したい」「事の重大さをわからせたい」「すっきりしたいから怒りたい」といった思惑があります。
謝り続ける態度は、「とりあえず謝っとけばいいんでしょ」と勘違いされるので、どの相手に対しても悪手です。
謝る回数を増やせばいいというものではない。
無言になる
怒られると、トラウマを乗り越え、かつ冷静に状況判断し、適切な言葉で謝罪しなければなりません。
つまり、考えることが多すぎるんです。
情報を処理しきれない結果、頭はフリーズして無言になります。
相手からすれば、「何も考えていない」「ふてくされている」と感じてしまいます。
黙ってしまうと、悪いように受け取られる。
まず言い訳をする
ASDに最もありがちなのは、言い訳から始めてしまうことです。
正当性を主張しないと、勘違いで自分に不利な認識をされてしまう。
あるいは、”自分が納得してから謝罪するもの”という認識があるため、まず自己主張(言い訳)をしてしまいます。
自分に非があるないに関わらず、言い訳(にとらえられる発言)から話し始めるのはよくないです。
言い訳をする人の印象は最悪。
ASDが正しく謝罪する方法


ASDが正しく謝罪する方法は、次の3つです。
- まず非を認める
- 事実だけを述べる
- パニックであると伝える
それでは、一つずつ見ていきましょう。
まず非を認める
まずは自分の非を完全に認めましょう。
相手が悪くても関係ありません。
下手に主張して相手との対立構造になれば、それこそ間違いの訂正もできなくなります。
自分の正当性よりも、立場や効率だけを考えて振舞いましょう。
初手の我慢は鉄則。
事実だけを述べる
怒られている状況下では、もはや何を言っても言い訳になります。
僕も毎日死ぬほど罵倒されてきましたが、こういう時の上司は、”怒りたくて怒っている”場合がほとんど。
何を言っても揚げ足をとられて怒られるので、せめて事実だけを理路整然に伝えましょう。
主観の意見はすぐ言い訳判定されるので、確定した事実だけを述べるのが無難です。
いちばん怒られにくい発言は、事実の報告。
パニックであると伝える
怒られると委縮するので、フリーズしてパニックになります。
そういう時は、パニックで頭が真っ白であることを伝えましょう。
黙っていると、相手もイライラしてさらに追い詰めてきます。
ちなみに僕の元上司は「何でパニックになるんだよ!」とキレてきましたが、そういう人に当たったら転職しましょう。
パニックは伝えてもいい。
ASDが正しく謝罪する方法 まとめ

この記事では、「ASDが正しく謝罪する方法」について解説。
最後にもう一度、ポイントをおさらいしましょう。
- まず黙って怒られよう
- 伝えるのは事実だけ
- パニックならそれを言う
発達障害者なら、毎日のように怒られ、精神をすり減らしているでしょう。
正しい謝罪の方法を身につければ、負担を大きく減らすことができます。
ひとつ注意なのは、発達障害者はパワハラ上司のサンドバッグになりやすいことです。
もし上司や会社の雰囲気が合わなければ、迷わず転職しましょう。
配慮されやすい障害者雇用で転職して、副業でスキルアップするのをおすすめします。
障害者雇用については【障害者雇用】 発達障害の就職・転職支援サービス【おすすめ9選】にまとめているので、ぜひご覧ください。