発達障害と診断されていた僕にとって、会社は地獄そのもの。
出勤前、首吊り用ロープを見て「本当につらかったら死のう…」と考えるのがルーティンでした。
毎日上司から怒られて鬱になりましたが、でも上司が怒るのも納得していました。
どう考えても、異次元に無能な自分が悪いという自覚はあったのです。
あなたはこんな悩みを抱えていませんか?
- 上司が何を求めているかわからない
- 発達障害だがむしろ上司に同情している
- 上司目線で対策して評価を上げたい
この記事では、上司視点から考えた、「発達障害の部下はどうするべきか」ついて解説します。
最後まで読むことで、効率よく発達障害の対策をでき、上司からの罵倒回数を減らすことができます!
筆者の発達障害プロフィール
- 手帳3級のADHD
- ASD・APD・HSP傾向あり
- 社会人で発達障害が発覚
- 定型(健常者)にギリ擬態できる
- 一人暮らしは可能レベル
それでは、さっそく見ていきましょう!
目次
発達障害の部下の面倒を見切れない理由


上司が、発達障害の部下の面倒を見切れない理由は、次の3つです。
- 余計な手間がかかり過ぎる
- 配慮しないとパワハラになる
- 配慮に終わりがない
自分で言うのもアレですが、僕だったら絶対に発達障害の面倒は見たくないです。笑
この記事を書くのはある意味メンタルにきますが、詳しく解説していきます。
余計な手間がかかり過ぎる
発達障害の指導にはとにかく手間がかかります。
- 理解力が悪い
- すぐに忘れる
- 計画性がない
- 要領が悪い
- メンタル弱い
- 報連相してこない
当事者は克服しようと頑張っているのですが、上司には関係ありませんからね。
他の社員と同じように、いやそれ以上に丁寧な指導をしているのに、まるで成長しないのが発達障害です。
指導にかかる手間と部下の成長が比例しない。
配慮しないとパワハラになる
2016年に障害者差別解消法が施行され、職場では「合理的配慮」が求められるようになりました。
発達障害と診断された部下に対し、「お前迷惑だから仕事するな」という態度を取ってはいけません。
合理的配慮を求めるのは当然の権利ではありますが、それでも会社は利益を求める組織。
僕のような生産性のない発達障害者に配慮しなければならないのは、忙しい上司も気の毒な話です。
無能だろうが何だろうが、手厚くもてなさなければならない。
配慮に終わりがない
発達障害は脳の先天的な機能障害です。
対策して症状を軽減させることはできても、完全に治すことはできません。
そのため、発達障害の部下が職場でミスマッチを起こしている場合、上司は永久に対応に追われることになります。
一時的な問題ではないので、発達障害に付き合わされる上司も疲弊します。
”職場カサンドラ”なんて言葉があるように、上司も大変。
発達障害の部下に上司が求めること


発達障害の部下に上司が求めることは、次の3つです。
- せめて報連相はしてほしい
- 少しでも成長してほしい
- 病院で何とかしてほしい
当時の僕は配置のバグで、上司ポジションの人が4人いました。
上司本人から聞いた話も含めて、解説していきます。
せめて報連相はしてほしい
発達障害にミスはつきものですが、せめて大きなミスだけは避けたいものです。
報連相さえしてくれていたら、致命傷だけは回避できます。
しかし発達障害は報連相も苦手で、怒られることへのトラウマもあります。
そのため必要な情報を共有できず、急なタイミングで発覚するのが現状ですね。
何をしでかすか分からないという不安がストレスに。
少しでも成長してほしい
上司は心から、発達障害の部下の成長を願っています。
なぜなら、成長してくれないと自分が耐えられないからです。
人間のモチベーションは、進歩している実感によって保たれます。
教えても教えても成長してくれないのは、上司のメンタルにもくるものがあります。
部下が成長しないと、心が折れてしまう。
病院で何とかしてほしい
どんなにフォローしても対処しきれない発達障害者に、上司はもうお手上げ。
「病院で治るなら、そっちで何とかしてくれ…」というのが本音です。
しかし診断してもらったところで、発達障害は根本的にどうにもなりません。
医者も医者で、「職場の人に配慮してもらって…」と言うのが関の山です。
関連記事:【大人の発達障害】診断を受ける流れ 時間や手間はかかる?
発達障害は治らないので、職場と病院のたらいまわし状態に。
発達障害の部下がやるべきこと


ここまでを踏まえて、発達障害の部下がやるべきことは、次の3つです。
- 進捗を可視化する
- 定期的に報連相する
- 人や環境のせいにしない
せめて上司が自分を管理しやすいように動きましょう。
”何が起こるかわからない不安”は、とてもストレスになります。
進捗を可視化する
自分が抱えている案件と、その進捗状況を可視化しましょう。
僕の会社では、社員が共有できるスケジュールシステムがありました。
そこにタスクをどんどん入れていって、進捗状況も記載するようにしました。
そうすれば上司はワンクリックで進捗を確認でき、自分の物忘れ防止にもなるのでおすすめです。
共有できるシステムやツールを利用しよう。
定期的に報連相する
発達障害は報連相が苦手ですが、すぐやらかす発達障害こそ、報連相が不可欠です。
発達障害が報連相を苦手とするのは、「タイミングや伝えるべき内容がわからない」といった理由が挙げられます。
僕はあまりにも報連相ができなかったため、上司と時間を決め、定時で報連相をしていました。
自主的にできないなら、強制的に報連相できるシステムを作るしかありません。
個人の判断ではなく、ルールで報連相をできるようにしよう。
人や環境のせいにしない
発達障害の態度としていけないのは、「発達障害だからしょうがない」という他責思考です。
発達障害でそれだけ苦しい思いをしているか、もちろん僕も当事者なのでわかります。
しかし、自分の発達障害に付き合わされる上司もまた、被害者なのです。
発達障害を言い訳にせず、真摯に反省して行動する。
これしか発達障害が生きる道はありません。
どんなにつらくても、発達障害のせいにしてはいけない。
発達障害の部下の面倒を見切れない理由 まとめ

この記事では、上司視点から考えた、「発達障害の部下はどうするべきか」ついて解説してきました。
最後にもう一度、ポイントをおさらいします。
- 上司も苦労している
- 報連相は欠かさない
- 発達障害を言い訳にしない
発達障害は誰にも理解してもらえない、孤独の障害です。
しかし他人にそれは関係なく、一般雇用で働いているなら、一般雇用としての水準を求められます。
もし一般雇用に耐えられないなら、障害者雇用もありです。
障害や勤務時間に配慮してもらいながら、副業でスキルアップしていくのが理想ですね。
【障害者雇用】 発達障害の就職・転職支援サービス【おすすめ8選】にまとめているので、ぜひこちらの記事も参考にしてみてください。