発達障害にとって会社は地獄ですが、それに拍車をかけているのが「飲み会」でしょう。
僕は広告代理店で営業をしていましたが、会社の飲み会は強制参加&強制幹事&2次会3次会強制で、本当に地獄でした。
コミュ障だし気が利かない自覚があるから参加したくないのに、逃げることは許されない。
それが会社の飲み会ですね。
こんな悩みを抱えていませんか?
- 会社の飲み会が本当に嫌
- 強制参加なので何とかしたい
- 飲み会の対策を知りたい
そんな悩みを解決します!
この記事では、「発達障害者の飲み会対策」について解説。
最後まで読むと、会社の飲み会でこれ以上減点されない立ち回り方がわかりますよ!
筆者の発達障害プロフィール
手帳3級のADHD
ASD・APD・HSP傾向あり
社会人で発達障害が発覚
定型(健常者)にギリ擬態できる
一人暮らしは可能レベル
それでは、さっそく見ていきましょう!
目次
発達障害者が飲み会で困ること


発達障害者が飲み会で困ることは、次の3つです。
- 何を話せばいいかわからない
- 気配りができない
- 評価が下がる
それでは、詳しく見ていきましょう。
何を話せばいいかわからない
発達障害者の多くは雑談が苦手ですが、理由は「相手に興味がない」「ゴールがない」の二つです。
僕は本当に同僚に興味がないので、入社3年目になっても常に会話に困っていました。
ちなみに僕は喫煙者でしたが、喫煙所で話すのが苦痛すぎて禁煙に成功しています。
あとは会議や面接と違って目的がないので、終わりの見えない耐久レースをさせられているように感じます。
興味がない相手との雑談を2時間やらされるのは、どうかんがえても地獄。
気配りができない
発達障害者は気配りをする余裕がありません。
従って、飲み会では「気が利かない」という烙印(らくいん)を押されます。
つまらない話をやり過ごしながら、飲み物と料理に気を配るなんて発達障害にできるわけないんです。
そして先輩がテキパキと動いているのを目の前で見せつけられて、自己嫌悪におちいるまでがセットですね。
仕事ができないヤツは飲み会でも気が利かない
評価が下がる
会話は下手だし、気は効かないし、空気が読めなくて場の雰囲気を悪くする発達障害者。
飲み会に参加するたび、「アイツは面白くないし気が利かない」と評価を下げ続けることになります。
そうなるとわかっているから参加したくないのに、会社の飲み会は強制参加だから逃げられない。
時間とお金を奪われた挙句にこの仕打ち、もうやっていられません。
業務時間外でも「無能」の評価をされてしまう。
発達障害と飲み会の相性が悪い理由


発達障害と飲み会の相性が悪い理由は、次の3つです。
- 会話の対策ができない
- マルチタスクができない
- APD(聴覚情報処理障害)
それでは、一つずつ解説していきます。
会話の対策ができない
飲み会の会話は目的のない雑談で、席もランダム。
誰とどのタイミングで話すのか決まっていない、自由演技です。
そんなカオスな空間では、あらかじめ「会話デッキ」を組んでおくことができません。
相手に合わせてネタや知識を仕入れることができないので、難易度はベリーハードです。
2時間もぶっつけ本番状態なので、どこかで確実にミスる。
マルチタスクができない
発達障害者はマルチタスクができません。
一つのことをやるので精一杯なのに、気遣いという「空気を読む×タスク並行処理」の離れ業など、とうてい不可能。
しかし定型(健常者)はそれを当たり前のようにやっているので、相対的に発達障害者が無能となります。
気遣いできるのがスタートラインなので、発達障害者は開始3分で地獄が始まります。
関連記事:【大人の発達障害】マルチタスクができない原因と対策
定型との地力の差が露骨に表れてしまう。
APD(聴覚情報処理障害)
発達障害者は、APD(聴覚情報処理障害)も併発しているケースが多いです。
APDとは、聴力は問題ないのに、雑音の多い場所や緊張しているとき、人の声が聞こえにくくなる症状。
飲み会は最悪の状況です。
雑音は大きく、気遣いをしなければというプレッシャーがあるので、会話が全然聞き取れなくなります。
関連記事:【対策あり】APD(聴覚情報処理障害)は仕事ができない
会話を盛り上げるどころか、聞き取れてすらいない。
発達障害者の飲み会対策


発達障害者の飲み会対策は、次の3つです。
- 飲み会のルールを把握する
- 最重要タスクを決める
- 被害を増やさなければOK
一つずつ見ていきましょう。
ルールを把握する
まず飲み会のルールを把握しなければ、生き残れません。
- 上司を店まで案内する
- 幹事なら早めに店に入り、座席・荷物置き場・トイレの位置を確認
- 意地でも上司を上座へ押し込む
- 男なら1杯目は必ず生ビールを選ぶ
- 上司が上着を脱ぐまで自分も脱がない
- グラスは半分を過ぎたら注ぐor注文を聞く
- ビール瓶はラベルを上にして注ぐ
- お酌をしてもらう時は両手で受ける
- 料理や飲み物は役職順に配る
- 食事は上司が先に箸をつけてから
- 無礼講は信じない
- 後輩が会話を回す
- 二次会があるなら、事前に電話予約しておく
- 終了後は最後まで場に残り、忘れ物の確認
- 二次会の店まで上司を先導する
- 次の日に上司へお礼を言いに行く
これらすべてをこなすのは不可能に近いです。
気付いたときに実行するくらいで、知識として押さえておくだけでも違いますよ。
知れば知るほど飲み会はクソ。
最重要タスクを決める
発達障害として生まれた以上、飲み会でミスなく振舞うのは不可能です。
なので、最重要タスクを決めて実行しましょう。
- グラスだけは注視
- 相槌と笑顔を絶やさない
- ミスしたら申し訳なさそうな顔をしておく
飲み物のチェック・会話のリアクションができないと悪目立ちするので、ここはおさえたほうがいいです。
ミスしたらいちばん被害が大きそうなタスクを厳選し、対策していきましょう。
部分点を稼ぐより、大失点をしないこと。
被害を増やさなければOK
発達障害が飲み会に参加すれば、マイナスになってもプラスにはなりません。
うまく立ち回ろうとするのは諦めましょう。
僕も若手の営業として飲み会には何十回と参加してきましたが、会話も気遣いも最後まで克服できませんでした。
飲み会は、加点方式ではなく減点方式です。
悪目立ちしないよう、できるだけ失点を減らすようにし、家に帰ったら自分を褒めましょう。
ミスをする前提で、それを極力減らすよう気をつけるゲーム。
発達障害者の飲み会対策 まとめ

この記事では、「発達障害の飲み会対策」について解説してきました。
最後にもう一度、ポイントをおさらいしましょう。
- 発達障害に飲み会は無理ゲー
- 完璧に振舞うのは諦める
- 致命傷だけ避ければいい
発達障害が飲み会でできる対策なんて、たかが知れています。
それに飲み会はシチュエーションが様々なので、そもそも対策が取れません。
致命傷となるミスだけ避けるようにし、あとは口下手でもニコニコしていればOKです。