発達障害は社会適性が皆無とよく言われていますが、大きな原因の一つがコミュニケーション能力不足です。
実際に僕もコミュニケーションがとにかく苦手で仕事や人間関係がうまくいかず、職も彼女も友人も失ってきました。
あなたはこんな悩みを抱えていませんか?
- コミュニケーション能力がない
- 会話が下手で仕事もプライベートも苦痛
- 人と関わらざるを得ないのでつらい
そんな悩みを解決します。
この記事では、「発達障害の小手先会話テクニック」について解説。
最後まで読めば、明日から対人関係の恐怖を少しだけ和らげることができます。
筆者の発達障害プロフィール
- 手帳3級のADHD
- ASD・APD傾向あり
- 社会人で発達障害が発覚
- 定型(健常者)にギリ擬態できる
- 一人暮らしは可能レベル
定型向けのハウツーではなく、ADHDの僕が実際に試して効果が出やすかったものを紹介しています。
実践しやすいと思うので、ぜひ最後まで読んでみてください。
目次
【発達障害の会話テク①】質問で相手に興味あるアピールする

アニメの話以外マジでどうでもいいから何話したらいいかわからないよ…。
発達障害は興味がない事への集中力がとても低いです。
そのため職場のどうでもいいおっさんとの会話はとても苦痛で、頭も回らず気の利いた返しもできず気まずくなってしまいます。
こんな発達障害者が会話を楽しむのは土台不可能なので、会話は好感度を維持する選択会話ゲーと思って取り組んでいきましょう。
相手の趣味を調べる&質問する
相手と無難な会話をするには、相手が好きなものや話しやすいものの話題を振るのがいちばんです。
発達障害者は感性が独特なので、個人的な話をしても理解し合えません。
- ゴルフ好きの上司→ゴルフってお金かかるイメージなんですけど、実際最低いくらくらい必要ですか?
- 別部署のおばさん→彼女できないんですけど、どういう男がモテるんですかね?
- コンパ好きの先輩→知らない人がたくさんいると全く喋れないんですけどどうしたらいいですか?
基本的には、自分の弱みやツッコみどころを切り売りしながら何とか質問を考えます。
質問内容自体に全く興味はないですが、何か会話しとかなければ気まずいので仕方ありません。
おじさん、おばさん、若手の先輩などカテゴリー別に使いまわせる質問を用意しておこう。
1相槌1質問
相手に興味がない事を悟られらたら気まずくなってしまうので、いかにも興味津々感を出す必要があります。
僕は相槌を打ったあとに質問を挟むことで、積極的に会話に参加している感じを出しています。
会話の流れの中でパッと質問が思い浮かべばいいですが、機転がきかないなら事前に質問を用意していきましょう。
質問を繰り返すことで時間を潰すこともできる。
とりあえず相談する
誰かに頼られるのは嬉しいものです。
ですが発達障害者はこれ以上他人に迷惑をかけるのをおそれ、助けを求めることができません。
仕事で直接頼るのは難しいかもしれませんが、雑談の中での相談くらいならハードルは低いです。
重大なガチ相談でなくてもいいので、日頃の失敗を軽く話すだけでも相手は親近感が湧くでしょう。
素直に弱みを見せれば、いじられポンコツキャラになれるかも。
【発達障害の会話テク②】自分の話をしない

自分の話を聞いてほしいけど我慢しなきゃ…。
発達障害者は基本的に自分の話をしない方が無難です。
- 興味があることを話し過ぎる
- 話の流れをぶった切ってしまう
- どうしてもネガティブ話になる
- 相手がその話を求めているか見極められない
- 感性が普通じゃないので共感されない
発達障害者は共感性や空気を読む力が高くないので、自分がしたい話をし出すと反感を買ったり滑ったりするので危険です。
積極的に自分が話したい話をするのは避けたほうが無難でしょう。
自分の意見を言わない
発達障害者は自分の意見をできるだけ言わない方がいいです。
- 相手を不快にさせてしまう
- 空気を読んだ発言ができない
- 的外れなことを言ってしまう
- 何を求められているのかわからない
「沈黙は金なり」とはよく言ったもので、発達障害者の人間関係トラブルが多いのは口が原因です。
「遠慮なくおっしゃてください」と言われて本当にボロクソ言ってしまうような事件を、程度の差こそあれ常々起こしてしまいます。
自分の意見を言わなければならない場面では、できるだけ無難な回答で切り抜けるようにしましょう。
職場では無難でつまらない人間でいるほうが安全。
自分のエピソードトークはしない
発達障害はエピソードトークには向いていません。
- 話の要領を得ない
- 気の向くままに話すのでまとまらない
- 細かい事まで全て喋ろうとする
- 話の要約が苦手で咄嗟の語彙力が少ない
特に視覚優位の発達障害だと、LINEなど文章でのトークなら大丈夫で、会話になると急に話が冗長になったり分かりにくくなったりします。
ちなみに僕は視覚優位なので、「今日こんな事があったんだけどさ~」と自分から話を広げることは家族相手でもやりません。
相手から振られた場合に話す用のエピソードは用意しておこう。
自分のネガティブトークはしない
発達障害は人生をぶっ壊すほどの障害です。
他人と同じようにできず、惨めな思いをして苦しんだ挙句に理解されず突き放されるのは、誰もが経験済みでしょう。
それが蓄積すると、ある程度仲良くなった相手に発達障害の事やつらい出来事を話したくなるものです。
しかし無二の親友でもない限り、他人のネガティブトークを聞いたところで気まずいだけです。
僕の経験上、「何でも相談してね」は嘘なので真に受けないようにしましょう。
友人家族が相手でも、理解者の役割を期待しない方が無難。
【発達障害の会話テク③】会話は無難に終わらせるもの

休憩時間や飲み会さえ乗り切れれば…。
発達障害はコミュニケーションによって人間関係を壊しがちです。
そのため、会話は最小限に、かつ無難な内容でとっとと切り上げるのが最善策。
いじられキャラに徹して自己防衛できるタイプでもない限り、会話はリスクでしかありません。
ゆっくり話して時間を稼ぐ
昼休憩や飲み会など一緒に居なければならない時間が決まっている場合、会話のテンポを落として1秒でも時間を稼ぎましょう。
またテンポを落とすことで、時間を稼ぐだけでなく、頭の中で会話を組み立てる余裕を生み出せます。
ゆっくりしたテンポを保つことで、バリバリ喋りたがる発達障害殺しから敬遠されるので一石二鳥です。
パニックにならないよう常にスローテンポを心がけよう。
リアクションは大きめにしておく
ASD傾向が強いと、表情や声のトーンの変化に乏しいです。
それが原因で、相手によっては「自分の話に興味がない」「態度が悪い失礼なヤツ」といった印象を持たれかねません。
大げさにやり過ぎると不自然になるので、普段よりも1.5倍増しを心がけましょう。
疲れも1.5倍増しになるが、費用対効果は高くて実践しやすい。
隙を見て立ち去る
複数人で話していて適当なタイミングで立ち去れるなら、常に脱出の事を考えましょう。
- 自分が入れなさそうな話題にシフトしたとき
- ひとウケ取ったあと
- 一言二言なにか言葉を発したあと
- ケータイを見て何か予定ができた感を出す
- 時計をチラ見して「そろそろ時間」感を出す
逃げるタイミングをのがしてその場に留まり続けるのは悪手です。
一言でも発する言葉を少なくするのが使命、常に機会を伺って積極的に行動しましょう。
たとえ不自然に逃げても、話すのが苦手キャラに昇格できるチャンスがある。
【大人の発達障害】明日から使える小手先会話テクニック まとめ

この記事では、「発達障害の小手先会話テクニック」を解説。
最後にもう一度、ポイントをおさらいしましょう。
- 質問で相手に興味あるアピール
- 自分の話をしない
- 会話は無難に終わらせる
発達障害者はコミュニケーションに向いていない人が多いです。
仕事もできなきゃ普通の会話もできない、となれば相当職場に居づらくなってしまいます。
また、せっかく仕事内容が合っているのに、人間関係が悪くなって退職するのはとてももったいないです。
できる対策から始めていって、できるだけ余計な傷は負わないようにしましょう!