発達障害に気付いた人の多くは、ネットの発達障害診断がきっかけだと思います。
そこで「自分は発達障害かも…」と気付いてから、選択肢は二つあります。
診断を受けるか受けないかです。
あなたはこんな悩みを抱えていませんか?
- 発達障害の診断を受けるメリットを知りたい
- 正式診断されたら職場や就活に響く?
- もし障害者になったら何が変わるか知りたい
そんな悩みを解決します。
この記事では、「発達障害の診断を受けるメリット」について解説。
最後まで読むことで、診断を受けるかどうか迷うことなく、すぐに行動できるようになります。
筆者の発達障害プロフィール
手帳3級のADHD
ASD・APD・HSP傾向あり
社会人で発達障害が発覚
定型(健常者)にギリ擬態できる
一人暮らしは可能レベル
僕は最終的にADHDと正式診断され、精神障害者保健福祉手帳3級を取得しました。
障害者手帳のメリットはとても大きく、診断を受けてよかったと感じています。
仮に発達障害と診断されなくても、診断自体は受けたほうがいいです。
そう思う理由について、解説していきます。
目次
【大人の発達障害】診断を受けるメリット


発達障害の診断を受けるメリットは、次の3つです。
- 自分や他人が納得できる
- 対策を考えられる
- 障害者手帳をもらえる
結論として、しっかりと病院で発達障害の診断を受けたほうがいいです。
ネット診断では得られないメリットについて、解説していきます。
自分が納得できる
病院で診断を受けることで、発達障害なのか、それともグレーゾーンなのか、結果が出ます。
発達障害なら「悩みの原因は障害だったんだ」と、グレーゾーンなら「支援はないから自分の力で対策しよう」と納得できますよね。
自分を納得させることで、気持ちが落ち着き、次の行動にシフトできるのです。
ただし、グレーゾーンは社会的支援がないので、発達障害者より苦労することもあります。
「診断されない=軽度ではない」ということは、頭に入れておきましょう。
関連記事:【大人の発達障害】グレーゾーンの特徴と対策【ADHD当事者が解説】
気持ちを整理することができる。
対策を考えられる
診断されれば、「薬の利用」「障害者手帳を取得」「障害者雇用で転職」など、具体的な対策を考えらえます。
「もしかしたら発達障害かも…」とただ思い悩むより、よほど有意義です。
診断されなくても、グレーゾーンで同じように悩む人の声をピンポイントに集めることで、より専門的に対策できます。
まず自分の症状を正確に把握しなければ、対策の考えようがないのです。
客観的な事実があるだけで、その先の行動が変わる。
障害者手帳をもらえる
発達障害の診断書があれば、精神障害者保健福祉手帳を取得できます。
障害者手帳のメリットは、下記のとおり。
- 税金が優遇される
- 料金が割引される
- 障害者雇用へ応募できる
- 失業手当の期間が延びる
- カミングアウトで説得力が増す
詳しくは【大人の発達障害】精神障害者手帳のメリットにまとめているので、ぜひご覧ください。
障害者手帳があるかないかは大違い。
【大人の発達障害】診断を受けたほうがいい人の特徴


診断を受けたほうがいい人の特徴は、次の3つです。
- 生きづらさを感じる
- 明らかに仕事ができない
- 診断を受けるか迷っている
一つずつ解説していきます。
生きづらさを感じる
仕事、日常生活、人間関係…。
人は誰しも欠点やうまくいかないことがありますが、発達障害は異常です。
自分や他人に必要以上の迷惑をかけ、努力しても治らない。
その生きづらさは、定型(健常者)が感じないものです。
もし違和感を感じたなら、それはたぶん間違えていません。
自分の直感を信じてください。
そもそも普通は”発達障害”なんて意識しない。
明らかに仕事ができない
発達障害者は仕事ができません。
計画性、コミュニケーション、報連相、常識、効率、すべてで問題を起こします。
もちろん、誰しも苦手な分野はあり、成長ペースは異なるでしょう。
しかし僕自身、入社3年目なのに新卒よりも仕事ができませんでした。
同期や後輩と比べて明らかに仕事ができないなら、発達障害のサインかもしれません。
異常に仕事ができないはずなので、すぐ自覚できるはず。
診断を受けるか迷っている
症状の強さに関わらず、診断を受けるか迷っているなら、受けたほうがいいです。
発達障害をネットで調べても、最終的には「個人差がある」「専門医に相談を」との結論になります。
確かに発達障害は個人差が大きいため、自己判断には限界があるんです。
行動しなければ絶対に解決しないので、迷っているなら絶対に診断を受けましょう。
診断を受けるか迷っているだけでは、絶対に解決しない。
【大人の発達障害】診断に関する誤解


最後に、発達障害診断のよくある誤解を解説していきます。
- 就職に影響する
- 会社にバレる
- 生命保険に入れなくなる
一つずつ解説していきます。
就職に影響する
発達障害の診断を受けて、就職に影響することはありまん。
診断内容や障害者手帳の告知義務はないので、発達障害を伏せても大丈夫です。
しかし、会社によっては病気の診断歴を聞かれる場合があるので、その場合は後のトラブルを避けるため、正直に話したほうがいいでしょう。
とはいえ、診断を受けただけで障害者手帳をもらわなければ、リスクは一切ありません。
受診しただけで、就職が不利になることはない。
会社にバレる
発達障害と診断されても、それが同僚に告知されることはありません。
障害者手帳を取得した場合は、所得控除によって経理にバレる可能性はあります。
ですが診断書だけなら個人のプライバシーの範疇なので、決して会社や他人に知られることはありません。
診断書だけなら知られることはない。
生命保険に入れなくなる
発達障害と診断された場合、すべての生命保険に入れなくなるわけではありません。
しかし、入れる保険は通常よりも限られます。
生命保険では、過去の通院歴や病歴、服用している薬にいたるまで告知義務があります。
生命保険の加入を優先するなら、診断は受けない方がよさそうです。
生命保険の加入に大きな影響あり。
発達障害の診断を受けるメリット まとめ

この記事では、「発達障害の診断を受けるメリット」について解説。
最後にもう一度、ポイントのおさらいをしましょう。
- 自分や他人が納得できる
- 対策を考えられる
- 障害者手帳をもらえる
そもそも発達障害を疑っている時点で、それは普通ではありません。
ネットでそれらしい情報は転がっていますが、発達障害は個人差がとても大きいです。
専門家にきちんと診断してもらわなければ、解決には進みません。
【大人の発達障害】診断を受ける流れ 時間や手間はかかる?にまとめているので、こちらもぜひご覧ください。