発達障害の診断を受けて、無事に精神障害者手帳がもらえたら、障害者雇用を検討してみましょう。
一般雇用では、業務内容や人間関係でトラブルが起こりやすいため、どうしても限界があります。
最初から自分の障害を受け入れてくれる会社で働く方が、精神的な負担も少ないですよね。
僕自身、フリーランスに失敗したら「障害者雇用」「完全在宅勤務」のどちらかで就職しようと考えています。
一般雇用で働けるほどの能力もないし、定型(健常者)と同じ土俵で生きていくのは地獄だからです。笑
こんな悩みを抱えていませんか?
- 障害者雇用のメリットを知りたい
- 障害者雇用の手順を知りたい
- どのサービスを使えばいいかわからない
そんな悩みを解決します!
この記事では、「発達障害の就職・転職支援サービス」を紹介します。
障害者手帳があると、転職の選択肢が広がります。
これは大きなメリットなので、フル活用して前向きな転職活動をしていきましょう!
目次
障害者雇用のメリット・デメリット


障害者雇用の求人に応募する際は、事前に自分の障害特性を明らかにします。
- 何ができて何ができないか
- どんな配慮が必要か
- 通院や服薬の事情
…etc
そうすることで、人材と企業のミスマッチがなくなるのです。
僕も会社員時代は、「定型と同じ水準で働く・振舞う」ことがとても苦痛でした。
給料や世間体はどうでもいいので、「自分に合った環境で働きたい」と心から思っています。
障害者雇用は、”普通”に殺されないための有効手段です。
障害者雇用のメリット
障害者雇用のメリットは、次の3つです。
- 障害に合わせた業務内容
- 配慮や労働時間の融通がきく
- 職場定着支援を受けられる
障害がある前提での就職なので、企業側からのサポートに期待ができます。
一般雇用の場合、定型と同じことを求められるため、ついていけずに二次障害(うつ等)を発症する人も少なくないです。
こうした危険性をあらかじめ排除しておけるので、安心できますね。
また、就職後も支援機関と面談ができるので、不安な点は相談したりアドバイスを受けたりすることができます。
障害をオープンにすることで、安心して働ける!
障害者雇用のデメリット
次に、障害者雇用のデメリットです。
- 求人が少ない
- 賃金が安い
- 身体障害者と比較される
一般雇用と障害者雇用を比べると、求人数は少なく、賃金も安い傾向にあります。
発達障害者の平均賃金(週30時間以上労働)は16.4万円(参考:平成30年度障害者雇用実態調査/厚生労働省)。
一般雇用の平均月収26.4万と比較すると、その差は歴然です。
また、障害者雇用には身体障害者も含まれています。
身体障害者は配慮する点が明確で、かつ職務遂行能力自体には問題がありません。
実際に身体障害者の方が、精神障害者よりも平均月収・勤続年数が上回っています。
同じ障害者雇用でも、格差が生まれる可能性はあります。
賃金格差は受け入れなければならない。
障害者転職サービスのメリット・デメリット


新卒向け・ハイクラス向けの転職サービスがあるように、障害者向けの転職サービスも存在します。
- 転職エージェント…障害者雇用のある会社を紹介してくれる。障害特性に合わせた会社選びや、面談・就職後のサポートも充実。
- 就労移行支援…職業訓練の形式で、就職前に徹底シミュレーション。長期スパンでサポートが受けれられる。
自分だけで会社選び・面接対策・障害対策をするのは大変ですよね…。
実績のあるプロからアドバイスをもらいながら取り組む方が、より効率よく、より自分に合った企業を選ぶことができます。
障害者転職サービスのメリット
障害者転職サービスのメリットは次の3つです。
- プロからのアドバイス
- 紹介先が豊富
- 就職前後のサポートが充実
大手の実績ある転職サービスを利用することで、質の高いアドバイスや、豊富な選択肢からの求人紹介を受けることができます。
一般雇用についていけなくて退職した人は、「また同じ思いをしたらどうしよう…」という不安があるでしょう。
僕も社会人になってから発達障害が発覚したクチなので、再就職が一気にトラウマとなりました。笑
ですが、障害者転職サービスを利用することで、ビジネスマナーや就職後のシミュレーションから学習することができます。
不安でなかなか一歩を踏み出せない人におすすめ!
障害者転職サービスのデメリット
次に、障害者転職サービスのデメリットです。
- 手帳がいる
- エリアが限られている
- 時間がかかる
当然ですが、障害者手帳がなければ障害者枠に応募できません。
診断基準を満たしていないグレーゾーンを対象とするサービスもありますが、基本的には手帳持ちであることが前提です。
そして、障害者雇用があるのは大企業が多いので、地方の求人が少ない傾向にあります。
また、就労移行支援は数か月かけて就職の準備をするので、時間に余裕がある人でないと効果を得られにくい場合も。
一般雇用ほどの自由度はない。
おすすめ障害者転職サービス

おすすめの障害者転職サービスは、以下になります。
それぞれの特徴とおすすめな人について、解説していきます。
①dodaチャレンジ(エージェント)
対象者 | 精神障害者手帳を持っている、または申請中の人 |
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対象エリア | 全国(対面サポートは東京・大阪・名古屋) |
ポイント | 豊富なノウハウと求人数で、トップクラスの業界シェア |
おすすめな人 | 実績と求人数重視で、安心して転職したい人 |
総合人材サービスのパーソルチャレンジが運営する求人サイトです。
大手エージェントのdodaを運営しており、実績やノウハウは豊富。
dodaチャレンジでも3,000社との取引実績があり、サイトに掲載されない「非公開求人」は全体の9割にのぼります。
また、運営会社自体が特例子会社で、社員の65%が障害者手帳を持っています。
現場のリアルを知っているエージェントからアドバイスをもらえるので、安心して転職活動を進めることができますね。
まだ転職の決意が固まっていないなら、電話面談でとりあえず話だけ聞いてもらうのもアリ。
親身なメンターとして利用するのも、ひとつの使い方です。
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↓口コミ・評判は下の記事にまとめています。
関連記事:【大人の発達障害】dodaチャレンジの口コミ・評判・特徴【2020年】
②atGP(エージェント)
対象者 | 精神障害者手帳を持っている、または申請中の人 |
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対象エリア | 全国(対面サポートは東京・大阪・名古屋) |
ポイント | 求人検索・エージェント・就労移行支援までカバー |
おすすめな人 | 自分でサービスを選ぶのがめんどうな人 |
障害者の雇用促進事業を手掛ける、ゼネラルパートナーズが運営する求人サイト。
2003年の創業から事業を手掛けてきた歴史があり、カプコン・コナミ・パナソニック等の大企業とも取引実績があるため、信頼できますね。
atGPの特徴は、サービスの分類が細かく、自分に合ったスタイルで転職活動を進められることです。
求人検索だけでなく、エージェントや就労移行支援まで取り揃えています。
管理職・アスリート・新卒向けなど、個人に合わせたきめ細やかなサービスを展開しています。
「障害者雇用サービスが多くて、どれを選んだらいいかわからない!」という人は、とりあえずatGP会員にだけ登録しておきましょう。
今なら電話やオンラインでの相談もできるので、自分に合ったサービスを代わりに選んでくれます。
もちろん、「そこまでするのは気が引ける」という人は、求人サイトだけ利用するのもアリです。
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プロと一緒にする転職活動!障害者の就・転職ならアットジーピー【atGP】
↓口コミ・評判は下の記事にまとめています。
関連記事:【大人の発達障害】atGP(アットジーピー)の口コミ・評判・特徴【2020年】
③リンクビー(就労移行支援・発達障害)
対象者 | 発達障害で精神障害者手帳を持っている、または申請中の人 |
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対象エリア | 東京(大手町・秋葉原)、大阪(梅田) |
ポイント | 発達障害に特化した研修が盛りだくさん |
おすすめな人 | 発達障害で会社員を挫折した人 |
atGPシリーズの就労移行支援サービスで、発達障害を専門としています。
かなり実践に近い内容のトレーニングを実施しており、「発達障害専門」はだてじゃありません。
トレーニング内容
- 納期までに業務を完成させる
- メンバーと効率的な業務分担を行う
- 業務の優先順位をつける
- 電話応対
- 報連相
- 歓送迎会
…etc
発達障害者が苦手な分野を見事におさえていますね。
「歓送迎会」のスキルを研修してくれるのは、おそらく日本中でリンクビーだけでしょう。笑
僕もそうですが、特に社会人になってから発達障害が発覚した人は、自分の苦手分野がよくわかっているはずです。
会社員挫折経験がある人ほど、リンクビーを活かすことができます。
首都圏と関西圏に3か所しかありませんが、もし通える範囲に住んでいる人は、見学だけでも行ってみる価値はありますよ!
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④シゴトライ(就労移行支援・うつ)
対象者 | うつ症状で精神障害者手帳を持っている、または申請中の人 |
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対象エリア | 東京(秋葉原)、大阪(梅田) |
ポイント | 実践形式でうつ症状と向き合うことができる |
おすすめな人 | 就職を視野に入れてうつ症状対策をしたい人 |
atGPシリーズの就労移行支援サービスで、うつ症状が専門です。
発達障害者の約3割は、二次障害でうつを発症すると言われています。
僕も「うつ傾向あり」の診断書をもらっており、いまだに対人関係や環境によるストレスが不安です。
シゴトライでは、実践訓練やストレスマネジメント研修・主治医との情報共有などを丁寧に行っています。
就職実績を上げるための無理やりなカリキュラムではなく、本人の適性から日常生活に至るまで、じっくりとサポートしてくれて安心です。
ただし、こちらもリンクビー同様、東京と大阪にしかありません。
逆に首都圏か関西圏に住んでいる人はチャンスなので、見学だけでもしてみましょう!
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↓口コミ・評判は下記の記事にまとめています。
⑤atGPジョブトレ IT・Web(就労移行支援)
対象者 | 障害者手帳を持っている、または申請中で、現在離職中の人 |
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対象エリア | 東京(渋谷・秋葉原)、千葉(船橋) |
ポイント | 未経験でも無料でWebスキルが学べる |
おすすめな人 | 未経験だけどIT転職をしたい人 |
atGPの持つ障害者雇用ノウハウと、デジタルハリウッドの現役プロクリエイター講師による本格授業がコラボした、異色の就労移行支援です。
通常約32万円かかるコースですが、利用者の9割は0円で受講しているというから驚きですね。
Webサイトの企画から、設計、デザイン、コーディング、公開まで、すべて一人でできるようになります。
Webレイアウト・デザインの基本から、 最新のWebサイト制作に必要なHTML5やJavaScriptなどの高度なスキルまで、幅広く学べます。
僕は会社を辞めてから、Webライター業やブログに取り組んでいます。
それは、「どうせなら今後伸びるIT分野で手に職をつけたい」と考えたからです。
ただ、お金をかけずに独学でWebデザイナーやエンジニアになれると思わなかったので、自分でもできそうなライター系を選びました。
ジョブトレ IT・Webなら0円~でクオリティの高い授業と就労支援を受けられます。
首都圏に住んでいる方は大チャンスなので、まずは見学だけでもおすすめします。
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Webスキルを身につけ、働き方に自由を【atGPジョブトレIT・Web】
↓口コミ・評判は下記の記事にまとめています。
【大人の発達障害】atGPジョブトレ IT・Webの口コミ・評判【2020年】
⑥Cocorport(就労移行支援)
対象者 | 障害者手帳を持っている、または申請中の人 |
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対象エリア | 首都圏(1都3県・41箇所)、福岡(1箇所) |
ポイント | 実践訓練に加え、生活支援も重視 |
おすすめな人 | 転職したいが、心と体力に自信がない人 |
ココルポート(旧社名:Melk)が運営する障害福祉サービス。
2020年10月現在で1,543名の就職と自立のサポートをしてきた実績があります。
実践的な職業訓練も充実していますが、特徴的なのは生活面を改善する独自のプログラムです。
- ダンスプログラム
- 農業プログラム
- 元気回復プログラム
- 音楽療法プログラム
心と体を整えるプログラムがとても充実しており、他の就労移行支援にはない強みです。
他にも、交通費支給やランチ代の補助制度もあり、通いやすい環境と言えますね。
その効果は、6か月定着率85.4%という数字にも表れています。
「就職しないといけないのはわかっているけど、精神的にも肉体的にもきつい」という人におすすめです。
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お仕事復帰や自立を全力サポート | 就労移行支援のCocorport(旧社名:Melk)
↓口コミ・評判は下の記事にまとめています。
【大人の発達障害】cocorport(ココルポート)の口コミ・評判【2020年】
⑦ LITALICOワークス(就労移行支援)
対象者 | 障害者手帳を持っている人。持っていない人も可 |
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対象エリア | 全国 |
ポイント | 企業インターン案件が多い |
おすすめな人 | 適職を慎重に考えたい人 |
LITALICOが運営する就労移行支援です。
8000人の支援数と、6か月定着率89.7%という実績を誇っています。
LITALICOワークスの拠点は全国に80箇所以上あるので、都市部以外の人でも通いやすいです。
企業インターンが充実しており、インターン先は全国4,500箇所以上。
発達障害は職場の環境によって、症状の出方にムラがあります。
インターンで実際に職場体験ができるのは、大きな強みですね。
就職する以上は、慎重に適職を選んでいきたいという人に向いています。
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そのひとりの「働きたい」にこたえる。【LITALICOワークス】
↓口コミ・評判は下の記事にまとめています。
【大人の発達障害】LITALICOワークスの口コミ・評判【2020年】
⑧ミラトレ(就労移行支援)
対象者 | 障害者手帳を持っている人、または申請中の人 |
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対象エリア | 首都圏(1都3県)・大阪・兵庫に13箇所 |
ポイント | 専門資格を持つスタッフが在籍 |
おすすめな人 | 専門家と当事者からアドバイスをもらいたい人 |
dodaチャレンジと同じ、パーソルチャレンジが運営する就労移行支援です。
dodaチャレンジと連携しているので、求人面でも心配いらないのが心強いですね。
なんとミラトレでは、就職率90%、6か月定着率80%と、非常に高水準です。
その理由のひとつは、臨床心理士と社会福祉士が在籍していること。
専門資格を持つスタッフがいる就労移行支援は珍しいんです。
そして、スタッフも障害の当事者が多いため、相談者の話を親身になって聞いてくれます。
専門的なアドバイスと、当事者からのリアルなアドバイス。
両面からサポートしてくれるのは、ミラトレならではです。
今ならオンラインでの見学も実施しているので、気軽に試してみてはいかがでしょうか。
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【パーソルチャレンジ・ミラトレ】働く未来をあきらめない就労移行支援
↓口コミ・評判は下の記事にまとめています。
【大人の発達障害】ミラトレの口コミ・評判【2020年】
おすすめ障害者雇用サービス まとめ

この記事では、「発達障害の就職・転職支援サービス」について紹介。
もう一度、一覧を記載しておきます。
就労移行支援は、基本的に施設へ通うことになります。
立地だけでなく、スタッフとの相性や現場の空気感も、重要な判断材料です。
どれを利用するか迷っているならば、一通り見学だけしてしてみましょう!
職場にも相性があるように、サービスにも相性があります。
適当に選ぶと、のちのち余計めんどうなことになりかねません…。
短くない付き合いになるので、納得のいく形で選んでみることをおすすめします。