「発達障害で今の仕事を続ける自信がない…」と思ったとき、障害者雇用を検討したことはありませんか?
発達障害者の平均賃金(週30時間以上労働)は16.4万円(参考:平成30年度障害者雇用実態調査/厚生労働省)。
単純計算で年収は約200万円と、さみしい数字ですね…。
あなたはこんな悩みを抱えていませんか?
- 発達障害の給料は本当に低いのか知りたい
- 転職しても今後の生活が不安
- 給料が低くても生活していきたい
こんな悩みを解決します!
- 発達障害の給料が低い理由
- 給料が低い発達障害でも生きる4つの方法
この記事では、「給料が低い発達障害でも生きる方法」について解説。
僕は広告代理店で正社員として働いてきましたが、退職して今ではフリーランスです。
そんな僕が実践してみて、効果的だと感じた方法を解説します!
(以降も、厚生労働省「平成30年度障害者雇用実態調査」のデータを参考にします)
目次
発達障害の給料が低い理由


発達障害は、健常者の正社員と比べて給料が低い傾向にあります。
また、障害者雇用(身体・知的・精神・発達障害)の中で比べても、労働実態が悪いです。
発達障害の給料が低い原因はこちら。
- 評価が低い(正規雇用)
- 基本給が低い(非正規・障害者雇用)
- 労働時間が短い(非正規・障害者雇用)
それでは、詳しく見ていきましょう!
発達障害の給料が低いのは事実
発達障害の給料が低い理由① 評価が低い
発達障害はミスが多く、コミュニケーションが苦手なため評価が低いです。
仕事の成績は悪く、人間関係でトラブルも起こしがち。
当然評価は低いので給料は上がらず、出世も見込めません。
仮に出世して管理職になっても、今度は「マネジメント」でつまづくことも。
詳しくは、発達障害が会社員に向かない理由【5選】に書いています。
結果を出せないので昇給につながらない
発達障害の給料が低い理由② 基本給が低い
発達障害者の約87%は、正社員以外の雇用形態で働いています。
非正規雇用だと、都道府県ごとの最低賃金に設定されていたり、昇給幅が少なかったりするケースが多いです。
また、障害者雇用には「最低賃金制度」があります。
雇用の可能性を広げる目的で、「著しく労働能力の低い者」は最低賃金以下で働くことも。
ちなみに身体障害者の平均賃金は21.5万円。
配慮する点が明確で、物理的な問題を解決すれば能力を発揮できるからですね。
基本的に正社員より条件は悪い
発達障害の給料が低い理由③ 労働時間が短い
障害者雇用の発達障害者のうち、週に30時間以上働いている人は約47%しかいません。
その中でも、月間の平均労働時間は146.6時間で、一般枠の労働者の平均166.5時間を下回っています。
単純に労働時間が短いため、発達障害者全体の平均賃金は12.7万円と低くなってしまうのです。
労働時間も短い傾向にあり
給料が低い発達障害でも生きる4つの方法


ここからは、給料が低い発達障害でも生きる4つの方法を紹介します。
僕も退職して収入がストップしたので、これらの方法を実践しています。
それでは、詳しく見ていきましょう!
給料が低い発達障害でも生きる方法① 福祉制度を使う
発達障害として医者から診断書をもらうことで、精神障害者保健福祉手帳が交付されます。
この手帳があればさまざまな特典が付いてくるので、存分に活用しましょう!
日々の生活に役立つ福祉制度はこちら。
- ケータイ代・NHK受信料が割引
- 電車・バス・タクシーの割引
- 公共施設・美術館などが無料
- 生協の配送料が割引
- 通院費・薬代が1割負担
他にも、所得控除や失業手当の延長など、大きなメリットがあります。
詳しくは【大人の発達障害】精神障害者手帳のメリットをぜひご覧ください。
手帳の取得は必須科目!
給料が低い発達障害でも生きる方法② 節約する
給料が少ない分、それに見合った生活に作り変えましょう!
僕が実際に取り組んだのは、下記になります。
通信費(月9千円節約) | ドコモ携帯+Wifiルーター⇒楽天モバイル(PCはテザリング) |
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食費(月2万円節約) | 外食メイン⇒自炊メイン |
楽天カードで支払い | 貯まったポイントで日用品や携帯代を支払い。 |
家計簿の見える化 | エクセルで管理。目に入るだけでも意識が変わる。 |
財布・時計・服をメルカリで処分(10万円売上) | 余計な出費を生み出すので、見栄で買った物は処分。 |
支出が減るのは、給料がアップするのと同じです。
新しい仕事を探すときも、給料ではなく「自分に合っているか」を優先できるようになります。
節約すれば仕事の選択肢が増える!
給料が低い発達障害でも生きる方法③ 人付き合いを減らす
僕は会社員を辞めてから、人付き合いを極力減らすようにしました。
人付き合いがあると、このようなデメリットが。
- 交際費がかかる
- 時間がなくなる
- 見栄を張ってしまう
- 嫉妬してしまう
- 仕事・生活を他人に合わせてしまう
僕は今まで他人の価値観ばかり気にして、無駄に苦しんできました。
いまだに発達障害のコンプレックスは消えません。
そこで僕は、意識的に人付き合いをなくすことで、自然とマイナスの感情を消せるようにしました。
- 今の自分を認めてくれる人としか会わない(月に1回)
- 家に引きこもって自分のためだけに時間を使う
- 嫉妬するから友達のSNSは全てミュート
- ストレス・不安解消のために出費しない
人間関係の断捨離をすると、驚くほどストレスが無くなりますよ!
ストレスや劣等感の原因は他人
給料が低い発達障害でも生きる方法④ 稼ぐスキルをつける
将来のことを考えたら、自分で稼ぐスキルがあると安心ですよね。
「いやいや、ふつうの仕事さえできなくて困ってるんですけど!」
確かにこう思われるかもしれません。
なので、まずは本業を続けられるようにし、徐々に副業も始めてるのがベストです。
- 無理なく本業を続ける
- 節約もして生活を維持する
- 副業を始める
いちばん大切なのは、できるだけ負担の少ない仕事を見つけることです。
もし発達障害が向いていない仕事を選ぶと、地獄を見ます…(経験済み)。
そして心と時間に余裕ができたら、副業を始めてみましょう。
たとえばWebライターなら在宅でできますし、転職やフリーランスの選択肢も増えます。
理想の仕事・生活をゆっくりと目指していこう!
給料が低い発達障害でも生きる方法【4選】 まとめ

この記事では、「給料が低い発達障害でも生きる4つの方法」について解説してきました。
もう一度ポイントをおさらいします。
- 福祉制度を使う
- 節約する
- 人付き合いを減らす
- 稼ぐスキルをつける
発達障害は給料が低い傾向にあります。
だからといって、収入を重視して向いていない仕事を選ぶのはいけません。
最優先は、とにかく自分が働きやすい仕事を見つけること。
それがバイトでも、節約をしっかりとすれば生活はできます。
そうして心に余裕が出てきたら、副業にチャレンジ。
理想の将来よりも、今の自分を大切にしませんか?