発達障害を抱えていると、理不尽な思いばかりしますよね。
腐っていって鬱になって、何をするにも気力が湧かなくなります。
発達障害者の毎日は、地獄の連続なんです。
今回紹介する本は「7つの習慣」。
”キングオブ・自己啓発本”として有名な「7つの習慣」なので、名前だけ知っている人も多いのではないでしょうか。
今回は、7つの習慣の1つ目、”主体的である”を中心に解説していきます。
最後まで読むことで、他人や環境のせいにする癖をなくし、自責思考で前向きに行動する方法がわかりますよ!
それでは、さっそく見ていきましょう!
目次
【7つの習慣】決定論を捨てる

「7つの習慣」では、決定論で考えることを否定しています。
- 決定論とは
- 反応的な人の特徴
- 決定論者の問題点
それでは、詳しく解説していきましょう。
決定論とは
決定論とは、「幼児期の体験が人格と性格を形成するので、人生は個人の力ではどうしようもできない」という考え方です。
さらに社会においては、3つの決定論で人間の本質が説明されます。
- 遺伝子的決定論…生まれ持った遺伝子のせい
- 心理的決定論…育ちや子供時代の体験のせい
- 環境的決定論…上司や社会のせい
あらがえない外部からの影響により、自分の人生が決まるという考え方が”決定論”です。
「個人の意思や力で現実は変えられない」とするのが決定論
反応的な人の特徴
「7つの習慣」では、決定論者を”反応的な人”と呼んでいます。
反応的な人は、社会的な環境によって気分や行動が左右されるのが特徴。
本人からすれば、周囲の人や環境のせいで傷ついていると思っています。
しかし実際は、自分の意思で「その人や環境を受け入れ容認する」選択をしたことで、傷ついているのです。
自分の気持ちのコントロール権を、他人や社会に預けている
決定論者の問題点
決定論者になると、下記のような不幸サイクルにおちいってしまいます。
- 自分がこうなったのは仕方ない
- 被害者意識が増す
- 感情をコントロールできなくなる
- 自分の人生を切り開けなくなる
- 自分の不幸を他人や状況のせいにする
身にかかる不幸を受け入れるしかないので、どうあがいても幸せはなれません。
生き方としては楽だが、苦しい状態が続いてしまう。
【7つの習慣】主体性を持つ

7つの習慣のファーストステップは、こうした決定論を捨て、主体性を持つことです。
- 主体性とは
- 主体的な人の特徴
- 影響の輪とは
それでは、詳しく見ていきましょう。
主体性とは
主体性というと「自発的に率先して行動する」というイメージがありますよね。
「7つの習慣」ではこの他にも、「人間として自分自身の責任を引き受ける」ことを主体性と呼んでいます。
反応的な人が「社会的な環境に左右される」のに対し、主体的な人は「自分の価値観に基づいて行動する」のが特徴。
何が起ころうとも、それが自分に与える影響を、自分自身の中で選択することができます。
何事も自己責任論で考えらえる。
主体的な人の特徴
主体的な人は、自分でコントロールできる領域に労力をかけます。
「他人にどう思われるか・社会の在り方」は変えられませんが、「自分の習慣や考え方」はコントロールできますよね。
たとえば、発達障害の特性で同僚から嫌われても、「この人とは合わないから仕方ない」とキッパリ切り替えられます。
理想論や机上の空論に聞こえるかもしれませんが、これが主体性です。
起こった事実と、自分の感情を切り離せる。
影響の輪とは
このように、自分がコントロールできる領域は”影響の輪”と呼ばれます。
反応的な人は、他人の弱みや周りの環境の問題など、影響の輪の外に関心が向いています。
一方で主体的な人はコントロール可能な影響の輪の中で行動するため、価値観や行動がブレることがありません。
影響の輪の外でどれだけ悩んでも、意味がないとわかっているのです。
主体的な人は、物事を影響の輪でとらえる。
【7つの習慣】今後のアクションプラン

ここからは、今後のアクションプランについて解説していきます。
- 悩みを分類する
- 受け取り方を変える
- 受け取り方を変える
「主体的になれ」「お前の考え方次第」と言われても、「それができれば苦労しねぇよ!」となりますよね。
でも、これは「7つの習慣」のファーストステップ。
発達障害の厳しい現実でも、何とか対応させていきましょう!
悩みを分類する
まずは、自分が抱えている悩みを分類しましょう。
たとえば、会社や上司が障害に配慮してくれないのは、影響の範囲外。
ですが、それを恨むか、その会社を選んだ自分が悪いと思うのかは、影響の範囲内。
「会社に配慮してもらえない自分は不幸」と短絡的に結論付けないようにしましょう。
目の前の悩みは、分類して対処できる。
受け取り方を変える
上の例で続けましょう。
反応的な人は、「会社に配慮してもらえない自分は不幸」と思います。
しかし主体的な人なら、
- そんな会社を選んだ自分が悪い
- 配慮が欲しいなら障害者雇用だ
- そのために何ができる?
と思考がどんどん進んでいきます。
同じ事実に直面しても、受け取り方を変えるだけで、これほど差が出るのです。
受け取り方次第で、これほど思考に差が出る。
行動・習慣を変える
会社から配慮が得られないのは、絶対に変えられない事実ではありません。
仮に自分が「事務処理のミスは多いけど、案件獲得はできるADHD営業マン」としましょう。
すると周りの人は、「アイツは細かいミスさえカバーしてやれば戦力になるぞ」と評価し、進んで配慮するかもしれません。
「与えられた仕事で成果を出す」という影響の輪の中を強化した結果、本来は影響の輪の外であったはずの会社を動かせるのです。
自分が成長すれば、影響の輪は広げることができる。
【7つの習慣】まとめ

この記事では、「7つの習慣」から他人や環境のせいにしない考え方について解説してきました。
最後にもう一度、ポイントをおさらいします。
- 事実の受け取り方は変えられる
- 影響の輪の中に労力をかける
- 影響の輪は広げられる
今回は「7つの習慣」のうち、1つ目の習慣の”主体的である”をもとに解説しました。
7分の1ですが、ここだけでも発達障害者に響くフレーズがたくさんあります。
世界で最も有名な自己啓発書なので、教養として買っておいて損はありませんよ!