発達障害なら誰しもが「死にたい」と考えたことはあるでしょう。
僕は社会人になって発達障害と診断されましたが、毎日死にたくて死にたくてたまらなかったです。
あなたはこんな悩みを抱えていませんか?
- 発達障害なのに生きる意味が分からない
- 定型(健常者)の下位互換の人生は嫌だ
- 「死にたい」としか考えられない
これは当然です。
なんせ発達障害は、普通のことが普通にできない症状。
親が精神障害者に産んだせいで、こんなにも理不尽な思いをしなければならないんですから。
この記事では、「死にたい発達障害者」について書いています。
会社を辞めた僕は、以前より自殺願望が大幅に小さくなりました。
今回は、精神が安定する考え方や方法について解説していきます。
目次
発達障害者が死にたい理由


発達障害者である筆者が死にたい理由は、次のとおり。
- 何をしてもダメ
- 強い劣等感・嫉妬
- 誰からも必要とされない
- 底辺の人生が待っている
仕事からプライベートまで、発達障害によって壊されたものは数知れず。
一つずつ解説していきます。
何をしてもダメ
発達障害者は、脳のワーキングメモリ(情報処理能力)が小さいです。
そのため、以下の状態になります。
- 理解に時間がかかる
- 適切な判断ができない
- 優先順位をつけられない
- 計画的に行動できない
- テンポよく会話できない
- マルチタスクができない
- 短期記憶に弱い
- 同じミスを繰り返す
- 注意力散漫
- 集中力が低い
- 空気が読めない
ざっと並べただけでこれだけの量。
これだけ欠陥があったら、仕事なんてまともにできません。
僕の前職は中小企業の営業ですが、とてもゆるい会社でした。
でもそこでさえ、ひとりパニックになってミスして病んで、上司には毎日罵倒される。
自分でも引くくらいの無能で、上司には本気で「じゃあお前何ならできんの?」ってため息交じりに言われました。
そこそこ有名な大学を出たのに、結果がこれ。
人生に絶望しました。もう何をしてもダメなんだと。
会社で働く限り、毎日自分の無能さを怒られ続ける。
強い劣等感・嫉妬
仕事はできないし、モテないし、生きていて毎日つらい。
でも友人は有名企業で難なく働いているし、当たり前のように彼女もいる。
趣味のサークル仲間や、学生時代の友人たちと楽しく遊んでいる。
僕が欲しくて欲しくてたまらないものを、ごく身近な友人たちが普通に手にしている。
どうして自分だけ、こんなにみじめな思いをしなければならないんだ。
芸能人やインフルエンサーには嫉妬なんかしません。
自分と同等スペックだったはずの友人が幸せそうにしているから、羨ましくて仕方ないんです。
ささやかな望みさえ叶わないのに、周りはみんな充実している。
誰からも必要とされない
何をしてもダメで、自己肯定感が低く、死ぬことしか考えていない。
そんな人間は、仕事でも恋愛でもプライベートでも、誰からも必要とされません。
仲間に貢献したい、誰かに感謝されたいという気持ちはあるのに、脳がそれを邪魔する。
無能な人間は、そこにいるだけで他人の邪魔をします。気分を害します。
誰のための存在にもなれず、どこにいても迷惑がられる。
それなら、自分はなぜ生きているのかわかりません。
承認欲求が満たされず、自己肯定感のかけらもない
底辺の人生が待っている
全然生きる希望が湧かないんです。
仕事ができないなら、会社員なんて辞めてフリーターになればいい。
恋愛できないなら、諦めてアニメでも見ていればいい。
趣味がないなら、1日中YouTubeか5chを見ていれば時間は潰せる。
生きていくだけならできるんです。
でもその先に何があるのでしょうか。
楽しみも生きがいも幸福もない、延命措置のすえに消費するだけの人生。
このままみじめな思いをしながら生きていくのを考えたら、「死んだ方がマシ」という結論にいたるのは当然です。
無理して生きるほどの人生でもない。
死にたい発達障害者におすすめなマインド


死にたい発達障害者におすすめなマインドは、こちらです。
- 死にたくて当然
- 人並みの幸せは諦めるべき
- もう実質死んでいるから無敵
まずは「このままじゃダメだ」という思考から抜け出しましょう。
いや、ダメなものはダメなんですが、あまり自分に期待しないことです。
死にたくて当然
発達障害は死にたくて当然です。
定型からは想像もできないようなハンデをくらっているんです、仕方ありません。
これは親の遺伝子と言う呪いです。
顔がいい、運動神経がいい、スタイルがいい…。
生まれながらに得をする人間がいるのと同じように、発達障害者は生まれた瞬間に”負け”を決められたんです。
諦めて当然、病んで当然、死んで当然。
発達障害が世間とのギャップに苦しむのはやめましょう。当然のことです。
”死にたい”のはごく自然でまっとうな感情。間違ってない。
人並みの幸せは諦めるべき
発達障害者なら、人並みの幸せを諦めるべきです。
何も高望みをしていない、普通に仕事して普通に結婚するような人生でさえ、諦めるべきです。
とはいえ、なかなかパッと切り替えられるものでもないですよね。
僕の場合は、友人と連絡とるのをやめ、SNSも全てミュートしました。
視覚的な情報を遮断すると、だんだんと憧れがどうでもいい存在になっていくんです。
僕は在宅勤務で、誰とも喋らず毎日ひとりで過ごしています。
そうすると、世間との関りや見られ方なんて、どうでもよくなってきますよ。
関連記事:発達障害が人並みの幸せを諦めるべき理由【不幸を回避する3STEP】
嫉妬や劣等感は、まだ自分に期待しているから生まれる
もう実質死んでいるから無敵
発達障害は、生きていようが死んでいようが同じだと思うんです。
行きたくない会社に行って、やりたくない仕事をやって怒られて、家に帰ったら体力は尽きて寝るだけ。
食事はただの栄養補給、人と付き合う楽しさもなく、疲れをいやす趣味もない。
これでは死んでいるも同然。
むしろ、死ぬ以上の苦痛を味わっている点で、もはや死をも超えています。
それなら、嫌なことから逃げまくって、貯金が尽きるまで自由に生きるのはどうでしょうか。
実質死んでいるし、どうせ近々死ぬつもりなら、無駄な延命措置はやめたほうがいいです。
僕は勢いで会社を辞めて、いきなりフリーランスとして独立しました。
仕事は少なく、貯金が尽きたら本当にどうしようもない状態です。
それでも、やっと自分の人生を生きている感じがして、今までで一番楽しいです。
もう死んでいると思って、好き勝手やりたいように生きよう。
死にたい発達障害者におすすめのアクションプラン


死にたい発達障害者におすすめのアクションプランは、次の4つです。
- 感情が動かない環境をつくる
- 発達障害でもできる仕事を選ぶ
- 何でもいいから積み上げる
- 心が変われば行動が変わる
生きるためには土台が必要です。
土台と言うのは、収入基盤のことだけではありません。
嫉妬・劣等感・怒り・恐怖・不安…。
こういった負の感情から遠ざかり、心の平穏を保てる環境も作りましょう。
感情が動かない環境をつくる
まず第一に、感情が動かない環境を作ります。
不安と恐怖を感じる会社を辞める。
嫉妬と劣等感を感じる友人からは離れる。
価値観を押し付けてくる親とは縁を切る。
いきなりは難しいですが、徐々に不要なものを切り離していきましょう。
障害者手帳を持っているなら、失業手当や税金減免で数か月は生き延びることができます。
どれだけ余計な感情に振り回されていたか、全てを捨てたらわかります。
感情が動くと、目の前のことで精いっぱいになる。
発達障害でもできる仕事を選ぶ
軽度の発達障害だと、社会人になってからつまずき始めた人が多いでしょう。
学生時代までは問題なく、あるいは優秀な部類だったのに、社会人になって急に落ちぶれた。
価値観は定型なのに、実態は発達障害。このギャップはとても苦しいです。
しかし発達障害者に、プライドは必要ありません。
どんなにみじめでも、バイトや障害者雇用など、自分でもできそうな仕事をするべきです。
仮に目標の仕事や年収があるにしても、それは生活や精神が安定してから考えましょう。
心が死んでいるのに、前向きな人生設計を冷静に考えるのは不可能です。
劣等感がなければ、余計なプライドは簡単に捨てられる。
何でもいいから積み上げる
環境を変えて心が落ち着いたら、今までできなかった事に取り組めるようになります。
簡単なことでもいいので、何かよい習慣を積み上げましょう。
一例として、僕に訪れた変化を挙げていきます。
- 暴飲暴食がなくなった
- 規則正しい生活ができる
- 筋トレを継続できる
- 禁煙に成功
- 読書の習慣が定着
- YouTubeで勉強する
- 見栄で買い物をしない
会社員の頃は、ストレスで生活習慣はぐちゃぐちゃ、余計な出費も多かったです。
退職を決意していた3か月前に、スーツを2着新調したこともありました。
ストレスに耐えきれず、せめて新しいスーツで自己肯定感を高めようとしていたのです。
そんな状態から、不要な習慣・考え方を削ぎ落し、必要なものを取り入れられるようになりました。
土台がしっかりしていれば、行動・思考を取捨選択できる。
心が変われば行動が変わる
会社員として働いていた頃は、毎日罵倒されていて、生きるだけで精いっぱいでした。
でも退職してからは、「これからどう生きていくか」「それでもダメならいつ死ぬか」についてきちんと考えられるように。
ビジネス書やYouTubeで、意識高い系の知識や考え方について勉強するようにもなりました。
あれだけ仕事関係にお金を使うのが嫌だったのに、今では”自己投資”なんて言って、惜しみなく本を買っています。
その代わり、通信費や普段の買い物など、固定費や食費を見直し、生活はミニマムに。
心に余裕ができ始めてから、生活や考え方が目に見えて好転していったのです。
(「定型は普段からこういう状態なんだな…」という絶望もありましたが…。)
きっかけは、会社も人間関係も断ち切ったこと。
僕自身まだまだ底辺ですが、社会人になって初めて、前向きな生活ができるようになったのです。
余裕があることで、生活はどんどん改善されていく。
死にたい発達障害 まとめ

この記事では、「死にたい発達障害者」について書いてきました。
最後にもう一度、ポイントをおさらいします。
- 死にたくて当然
- まず環境を整える
- できることを積み上げる
発達障害は、労働者の中でも底辺の部類です。
たとえば身体障害者なら、体のハンデはあっても、能力自体には問題ありません。
しかしスペック自体が劣っている発達障害者は、もう救いようがないんです。
だからもう、自分に期待するのはやめましょう。
すべて諦めることができたら、本当の意味で自由に生きることができるんです。